エコロアルバ「まずい」から一気に爆発 初コンビ坂井と出世レース制した/サウジアラビアRC

東京11R、サウジアラビアRCを制したエコロアルバと坂井騎手(中央)(撮影・丹羽敏通)

<サウジアラビアRC>◇11日=東京◇G3◇芝1600メートル◇2歳◇出走8頭

鮮やかに、はじけた。2番人気エコロアルバ(牡、田村)が、最後方から追い込んで重賞初制覇。勝ち時計は1分33秒8。グランアレグリアなど後のG1馬が巣立ったレースで、強烈な末脚を披露した。初コンビの坂井瑠星騎手(28=矢作)は今年4度目の重賞勝利。田村康仁調教師(62)はアスクビクターモアで制した22年菊花賞以来3年ぶりとなるJRA重賞で15勝目。人馬ともこのレース初制覇となった。

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前でレースを進めるイメージとは裏腹に、馬群から遅れて最後方を進むエコロアルバを見て、田村師は首をひねった。3コーナー過ぎで鞍上の手綱が大きく動くと、表情はさらに険しくなった。「こりゃ、まずい。かなりのピンチだぞ」。残り400メートルを過ぎてもまだ最後方にいたが、残り250メートル付近で手前を替えると、一気に末脚を爆発させた。

前にいた7頭をたちまち抜き去り、終わってみれば1馬身半差で快勝。坂井騎手は「動き出してからの反応がすごかった。少しエンジンがかかったら、これは勝つなと思った」。上がりはメンバー中、断トツとなる33秒2を計測した。

今年5月に行われた千葉サラブレッドセールで、7000万円(税抜)で落札されたモズアスコット産駒。デビュー戦に続く快勝に、田村師は「安心しています」と安堵(あんど)。そのうえで、「こちらが思っていたのと違う面がある」と驚きをにじませた。「どちらかというとマイルや1400メートルかなと思っていたけれど、ああいう競馬を見せられると、違う適性もあるのかも」。想定を上回るスケールの大きな走り。今後は朝日杯FSだけでなく、2000メートルのホープフルSも選択肢に入ってきた。【奥岡幹浩】

◆エコロアルバ ▽父 モズアスコット▽母 スターアクトレス(フレンチデピュティ)▽牡2▽馬主 原村正紀▽調教師 田村康仁(美浦)▽生産者 藤原牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 4078万7000円▽馬名の由来 冠名+夜明け(西)