発走時刻5分前に騎手変更発表、代打の遠藤汰月騎手「はい、乗ります」発走地点で着替える

遠藤汰月騎手(2025年2月撮影)

13日の東京1Rで、馬場入場後に急きょ乗り替わりのアクシデントが発生した。6番ソーマッチが馬場入場後に放馬。馬に異常はなく出走できることになったが、コンビを組むはずだった小林美駒騎手は、検査のため騎手変更となった。

午前9時50分発走予定のレースで、小林美騎手が騎乗できないと発表されたのは同45分頃。その約5分後に遠藤汰月騎手への騎手変更が場内アナウンスで流れると、さらに約2分後、ターフビジョンには、遠藤騎手がソーマッチにまたがり輪乗りを行っている様子が映し出されていた。

突然の“ピンチヒッター”を務めた遠藤騎手は、こう振り返る。

「美駒先輩の馬が放馬したことは、ジョッキールームで把握していました。ただ当然そのときは、自分に乗り替わることになるとは想像していません。ジョッキールームから出て次のレース(2R)の準備をしようとしたときに呼び止められ、『乗れるか』と。『はい、乗ります』と返事をしました」

ソーマッチに騎乗するための騎手重量を合わせたあと、遠藤騎手は大急ぎで移動車両に乗り込み、2コーナー奥の発走地点へ。用意された勝負服は1枚だったため、小林美騎手が着用していた勝負服を受け取り、さっと袖を通して馬上へ。突然のできごとにも、19歳のルーキー騎手は慌てることなく対応した。

「距離を確認して、馬の様子も確認して、いつも通り乗りました」

発走予定時刻からわずかに遅れたものの、ほどなくしてゲート入りが開始。後方でレースを進めた11番人気ソーマッチは12着でゴールした。

騎乗馬の結果こそ2桁着順に終わったものの、レース自体はとくに大きな混乱に至ることなくスタートを迎えられ、確定した。緊急事態に対応した遠藤騎手はレース後、「当然のことをしただけなんで」とさらり。思えば同騎手は今年3月のデビュー戦も、当日乗り替わりでの騎乗だった。【奥岡幹浩】