<英チャンピオンS>◇18日=アスコット(英国)◇G1◇芝1990メートル◇3歳上◇出走11頭
今年の欧州最強馬を決める一戦を制したのは、フランスからの遠征馬、カランダガン(セン4、F・グラファール)だった。鞍上はミカエル・バルザローナで勝ちタイムは2分3秒19。G1初制覇を果たしたサンクルー大賞、上半期の大一番、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに続くG1・3連勝となった。
オンブズマン陣営、ドラクロワ陣営のペースメーカーが競り合う形でレースを引っ張り、道中はドラクロワ、カランダガン、オンブズマンの3頭が後方に待機する展開。直線を向くところで大外からカランダガンが一気に上昇し、オンブズマンもそれを追いかけたが、最後はカランダガンが2馬身4分の1差をつけて先頭でゴールを駆け抜けた。2着がオンブズマン。3着には好位3番手から粘ったアルマカムが入り、ドラクロワは4着だった。
カランダガンは凱旋門賞を制したダリズと同じアガカーン・スタッドの所有馬で、主戦騎手、厩舎も同じ。凱旋門賞の当週にはダリズの最終追い切りで胸を貸していた。グラファール師は「彼はアスコットを愛しています。直線は美しい走りでしたね。アークウイークエンド(凱旋門賞の週末)の前にダリズとギャロップ(追い切り)を組みました。カランダガンは横目でチラリと見ながら、ダリズにこう言ったんです。『一緒に来い。やり方を見せてやる』と。信じられないような出来事でしたが、今振り返ってみると、凱旋門賞馬と英チャンピオンS勝ち馬の併せ馬だったんです」と喜びを語っている。
アスコットで英チャンピオンズデーを行うようになってからは11年シリュスデゼーグル、16年アルマンゾル、21年シリウェイに続き、4頭目となるフランス調教馬の勝利。道悪だった昨年はアンマートの2着に敗れていたカランダガンだが、今年は良馬場で能力全開の走りとなった。陣営は秋の大目標にジャパンC(G1、芝2400メートル、11月30日=東京)を挙げている。シーズン初戦のドバイシーマCではダノンデサイルの2着に敗れているが、日本馬との再戦が実現するのか注目が集まる。