厩舎の管理馬に騎乗した海外のジョッキーを猛烈に批判し、注目を集めた英国のモーリーン・ハガス氏(ウィリアム・ハガス調教師の夫人)が24日、騒動を反省した。
ハガス氏はニューベリー競馬場で「アットザレーシズ」のインタビューに応じ、「ちょっと物議を醸しちゃったわね」と苦笑い。「誰もが意見(オピニオン)を持つ権利があります。私の意見に賛同してくれる人もいるし、私も多くの人の意見に賛同しているわけではありません。ただ、誰にでも権利はあります」とした上で、「私はちょっとやりすぎちゃったわね」と反省を口にした。
ハガス氏は22日にケンプトンパーク競馬場(英国)のインタビューで、先週土曜(18日)にオーストラリアのランドウィック競馬場(シドニー)で自厩舎のレイクフォレストに騎乗し、最下位となったザカリー・パートン騎手(世界最強スプリンター、カーインライジングの主戦を務め、香港を拠点に活躍する名手)の騎乗を猛批判。「パートンのことはよく知らないけど、本当にひどい。ものすごくガッカリさせられました。ゾッとしました。彼はただ臆病に乗っているだけでした」「私たちは英国やアイルランド、フランスでどれだけジョッキーに恵まれているのかを実感しました。土曜日にシドニーで私たちの馬に騎乗した騎手たちは本当にひどかった」とコメントし、別のレースでハガス厩舎の馬に騎乗したジェームズ・マクドナルド騎手(ロマンチックウォリアーの主戦。昨年のロンジン・ワールドベストジョッキー)に対しても矛先を向けていた。
ハガス氏は「ジェームズ・マクドナルドを巻き込んだのは間違いですし、彼には謝罪しました。マクドナルドは何も悪いことをしていません」と反省。レイクフォレストの騎乗が難しいことについて語り、「もうこの話は終わりです。終わりました。みんな、たくさん笑ったはずです」とコメントした。批判されたパートン騎手が「彼女(モーリーン・ハガス)は酔っぱらっているのかもしれないね」と語ったことを引き合いに出し、「今日は(ニューベリー競馬場で)3レースも勝つことができて、賞品はアルコール(お酒)だから、帰り道に全部飲めるわ。夢がかないました。酔っぱらう前にインタビューしてくれてラッキーです」とインタビュアーを笑わせた。
最後に「私のこれまでの人生で見た最悪の騎乗です」と猛批判したことについて、「私らしくなかったですね。私はジョッキーを批判することが好きな人間ではありません。私はジョッキーと一緒に育ちました。騎手がどんなに大変なのかをわかっています。騎手の仕事は簡単ではありません。それは理解しています。ただ、レースから4日後にあれだけ怒っていたということは、私がそれだけ怒っていたということですよ」と振り返り、和やかにインタビューを終えている。
ハガス氏は英国のトップトレーナー、ウィリアム・ハガス調教師の夫人で、父は伝説の名手レスター・ピゴット。8月にアスコット競馬場で行われた騎手招待競走「シャーガーC」でも「騎手のレベルが例年より明らかに低い」と発言していた。オーストラリアの競馬メディア「ジャストホースレーシング」は「アットザレーシズ」のインタビュー内容を引用し、「モーリーン・ハガスがマクドナルド騎手に謝罪もパートンには謝罪せず」というタイトルで伝えている。