【ファンタジーS】末脚鋭い!フェスティバルヒル、C・デムーロ騎手に導かれ重賞初制覇

ファンタジーSを制したフェスティバルヒルとC・デムーロ騎手(撮影・西尾就之)

<ファンタジーS>◇1日=京都◇G3◇芝1400メートル◇2歳牝◇出走12頭

良血フェスティバルヒル(四位)が「絶望的」な後方から差し切り、女王候補へ名乗り出た。

1番人気に応えて重賞初制覇。順調なら阪神JF(G1、芝1600メートル、12月14日)へ駒を進める。短期免許初日を飾ったクリスチャン・デムーロ騎手(33=イタリア)は、半兄ミュージアムマイルと挑む今日2日の天皇賞・秋へ弾みをつけた。

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右手に握った“黄金のムチ”を振るい、栗毛の馬上でファンタジスタが躍動した。横一線に広がった馬群の間へ導き、フェスティバルヒルの末脚を引き出す。後続の追い上げを首差でしのぐと、C・デムーロ騎手は舌を出して笑った。

「レース自体は後方からでいいポジションではなかった。どうなるかと思ったけど、真ん中を突いて反応してくれて、すごくいい脚を使ってくれた」

世界の名手は慌てない。発馬で流れに乗れず、3角では前方の馬が下がってきて、さらに後方へ。四位師からは「絶望的だったけどね。じっくり構えて、落ち着いて乗ってくれた」と称賛された。

今年は初の仏リーディングに輝き「クラヴァシュドール」(フランス語で『金のムチ』)獲得を確定させたばかりだった。短期免許初日で重賞V。半兄ミュージアムマイルで挑む今日2日の天皇賞・秋へ「強いメンバーでも頑張ってくれると思う」と意気込んだ。

皐月賞馬の妹も、大舞台への道を切り開いた。トレーナーは「このまま無事にいってくれれば、年末の大きいところを目指したい」と阪神JFを見据える。ファンタスティックな人馬にとって、G3制覇は通過点でしかない。【太田尚樹】

◆フェスティバルヒル ▽父 サートゥルナーリア▽母 ミュージアムヒル(ハーツクライ)▽牝2▽馬主 吉田勝己▽調教師 四位洋文(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 3戦2勝▽総獲得賞金 4478万5000円▽馬名の由来 祝祭の丘