BCクラシック制覇から2日後、今年も未来の最強馬誕生を夢見て…/ファシグティプトン社セール

シエラレオーネ(奥)とフォーエバーヤング(C)Scott Serio/Eclipse Sportswire/Breeders Cup

BCクラシックを制した日本競馬をもっと強く-。米国のケンタッキー州で現地時間3日、ファシグティプトン社ノベンバーセールが行われている。今年生まれた当歳馬や現役馬、繁殖牝馬が上場され、日本の生産者が多く参加している。

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日本の生産者はレースとはまったく異なる場所、“あまり伝えられない場所”で世界と戦っている。先日のBCクラシックをフォーエバーヤングで制したノーザンファーム(吉田勝己代表)にとって、この「ファシグティプトン・ノベンバーセール」と「キーンランド・ノベンバー・ブリーディングストックセール」は今年のBCクラシック制覇につながった大事なセールだ。

09年のキーンランド社ノベンバー・ブリーディングストックセールでノーザンファームが落札したのがラヴズオンリーミー。当時、デインヒルダンサーを受胎していた同馬を90万ドルで落札し、日本へ連れてきた。

ディープインパクトと交配させ、生まれたのがドバイターフ覇者リアルスティール、その妹ラヴズオンリーユー(いずれも矢作厩舎)。リアルスティールは種牡馬となり、産駒のフォーエバーヤングがBCクラシック覇者となった。ラヴズオンリーユーは4年前にBCフィリー&メアターフで日本調教馬初のBC競走制覇を成し遂げた。

米国競馬殿堂入りの名牝アゼリ、ルージュバックの母ジンジャーパンチ、ダービー馬シャフリヤール、皐月賞馬アルアインの母ドバイマジェスティなどを落札したのもブリーダーズカップ翌週のケンタッキー州のセール。3日のファシグティプトン社セール、続けて4日から始まるキーンランド社のセールには今年も多くの日本の生産者が参加する。

米国、そして、英国やフランス、アイルランド、南半球のオーストラリアやニュージーランドなど世界中のセールで日本の生産者、「ブラッドストックエージェント」と呼ばれる人たちは長年にわたって、馬を購入し、日本に連れてきて、日本競馬の血統を改良してきた(もちろん、セールだけでなく、庭先取引で購入してきた馬たちもたくさんいる)。

どんなに早くても3年後、5年後くらいかもしれない、時間がかかれば10年後、20年後、数十年後…、もっともっと時間はかかるかもしれない…、それでも繁殖牝馬を買い求め、未来の最強馬の誕生を夢見て、仕事を続けてきた。日本馬のBCクラシック制覇で、生産者やブラッドストックエージェントのこれまでの仕事もあらためて高く評価される。