外国馬初のマイルCS制覇を狙う英国のドックランズ(牡5、H・ユースタス)には怖い怖い“武器”がある。それが夏にフランスのG1ジャックルマロワ賞でマークした「上がり3ハロン32秒台の鬼脚」だ。
スローの瞬発力勝負になった今年のジャックルマロワ賞(直線芝1600メートル、ドーヴィル)。日本馬が参戦し、JRAが海外馬券発売を行っているので、覚えている競馬ファンも多いはず。このレース、フランスギャロの公式発表で勝ったディエゴヴェラスケスの32秒81、2着ノータブルスピーチの32秒27には及ばなかったものの、4着のドックランズはメンバー3位となる上がり32秒82の末脚で追い込んでいる。ちなみに、このときの日本馬2頭は5着のゴートゥファーストが同33秒12、6着のアスコリピチェーノが同33秒20だった。「欧州=タフ」のイメージを持っている人は意外に思うかもしれないが、パンパンの良馬場でスローの瞬発力勝負になれば、日本馬以上の脚を繰り出す欧州馬も存在する。
昨年の外国馬チャリンは序盤の追走にてこずり、5着止まりだったが、今年は逃げ馬不在で道中はペースが落ち着く可能性も十分。最後の瞬発力勝負になれば、ドックランズの鬼脚がさく裂し、日本馬を直線で一気に飲み込むかもしれない。