<ステイヤーズS>◇6日=中山◇G2◇芝3600メートル◇3歳上◇出走14頭
平地最長距離重賞は戸崎圭太騎手(45=田島)騎乗の2番人気ホーエリート(牝4、田島)が好位から抜け出し、86年シーナンレディー以来、39年ぶり2頭目となる牝馬の勝利を達成した。勝ちタイムは3分47秒2。
2着には5番人気マイネルカンパーナが入り、1番人気クロミナンスは3着に敗れた。
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覚悟を決めた参戦だった。重賞2着が3回あるホーエリートが、牝馬としては珍しいマラソンレースへ挑戦。田島師は「牝馬にとってはタフかもしれないけど、この子は切れるタイプじゃないから」と特性を見極めた。全ては「重賞タイトルを取らせてあげたい」という熱い思いがあった。
師の思いに、愛馬と弟子が応えた。五分の発馬を決めて3番手のインコースと絶好位を確保したホーエリートと戸崎騎手。最初の1000メートル通過が64秒7というゆったりした流れをリズム良く運ぶと、直線では戸崎騎手が「進路はどこが空くかな、と思うくらい手応えに余裕があった」と明かしたように、見つけたスペースから力強く抜け出した。39年ぶりの偉業を果たした相棒を「素晴らしい馬」と目を輝かせた。指揮官は「騎手の好騎乗ですね」と先週ジャパンC(3着ダノンデサイル)のレース後の落馬負傷がありながら、翌週の長距離重賞で巧みな手綱さばきを見せた愛弟子をたたえた。
今後の可能性が大きく開けた。トレーナーは「ベストな距離はなんとも言えないけど、コントロールが利く馬だからある程度の距離はこなせるんでしょうね」と強みを分析する。悲願を達成し、実力を証明したホーエリート。厚い信頼の師弟とともに、これからも突き進む。【深田雄智】
◆ホーエリート ▽父 ルーラーシップ▽母 ゴールデンハープ(ステイゴールド)▽牝4▽馬主 吉田晴哉▽調教師 田島俊明(美浦)▽生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム(北海道白老町)▽戦績 15戦3勝▽総獲得賞金 1億4932万2000円▽馬名の由来 賛歌、雅歌(独)。母名より連想