今年の有馬記念(G1、芝2500メートル、28日=中山)、日刊スポーツでは特別企画「有馬記念に挑んだメイショウたち」を連載します。メイショウの冠名で知られ、競馬を愛した故人、松本好雄オーナーをしのびます。第3回はメイショウドトウ。
◇ ◇ ◇
メイショウドトウは96年12月、英国のタタソールズ社当歳セールでジョン・ファーガソン・ブラッドストックに落札され、来日している。父ビッグストーン、母プリンセスリーマという血統のアイルランド産馬。01年に日本のクラシック競走は外国産馬に開放されるが、当時はクラシックの出走資格を持たなかった。
栗東の安田伊佐夫調教師が管理し、99年1月6日に京都競馬場でデビュー(ダート1800メートルの新馬戦で2着)。安田康彦騎手を主戦に同年11月のドンカスターSを制して、オープン入りを果たすと、4歳初戦の00年日経新春杯で2着に好走。中京記念で重賞初制覇を果たし、日経賞3着後、メトロポリタンS、金鯱賞を連勝する。
G1初挑戦となったのが、00年の宝塚記念。11頭立て6番人気の伏兵評価だったが、テイエムオペラオーと首差の2着に好走する。秋は始動戦のオールカマーを快勝し、G1へ。天皇賞・秋はテイエムオペラオーから2馬身半差の2着。続くジャパンCもテイエムオペラオーから首差の2着に敗れた(3着ファンタスティックライト)。
有馬記念もこの年、8戦無敗の「世紀末覇王」テイエムオペラオーに鼻差の2着。2頭の馬連配当は380円だった。
翌年(01年)の5歳シーズンは日経賞(1着)で始動。天皇賞・春はまたしてもテイエムオペラオーの2着に敗れたが、宝塚記念でついに宿敵オペラオーを破り、G1初制覇を果たした。これが松本好雄オーナーにとっても初めてのG1タイトルだった。
秋は天皇賞・秋3着、ジャパンC5着から2度目の有馬記念へ。13頭立ての13番枠からスタートし、4着に敗れたが、ともにラストランだったライバルのテイエムオペラオー(5着)には先着を果たした。繰り返される2頭の名勝負を多くのファンが固唾(かたず)をのんで見守った。
レース翌日(01年12月24日)の日刊スポーツには管理する安田伊佐夫調教師、安田康彦騎手(当時)のコメントが載っている。「道中はしっかり折り合いがついていた。最後まで力を振り絞ってよく頑張ったと思う」(調教師)「負けたけれどレース内容はいい。自分の力を出せたのだから満足」(騎手)。
◆メイショウドトウの有馬記念成績 00年2着、01年4着