フランスの競馬日刊紙「パリチュルフ」電子版は7日、「女性騎手の後退」と題した記事を掲載した。
同紙は「女性騎手は需要の低下と成績不振により、24年に続き、25年も厳しい年となった。この2年間で女性騎手の勝利数は20%以上減少し、騎乗機会も減少している」と伝えている。
騎乗依頼仲介者(代理人)の「女性が地位を確立するまでに長い時間がかかりました。女性騎手へのアローワンス(減量特典)で成功をおさめ、当初はうまく機能していましたが、現在は少し勢いを失っています」というコメントも紹介し、「女性騎手の需要はそれほど急激な減少傾向にはないものの、勝利数の減少は、馬主や調教師が将来的に女性騎手の起用を控える要因となるのではないかと懸念されています」と報じている。
同紙は過去10年間の女性騎手の最多勝のグラフ、年間10勝以上を挙げた女性騎手の数、同25勝以上を挙げた女性騎手の数のグラフを掲載。フランス国内では過去10年で見れば、女性騎手は大きく躍進しているが、23年から昨年にかけては成績が緩やかに下降している。
2016年には女性騎手の最多勝がマリリン・エオンの24勝だったのに対し、6年連続女性騎手リーディングに輝いた昨年のマリー・ヴェロン騎手(ジャパンCでイレジンに騎乗)は79勝。また、2016年には年間10勝以上を挙げた女性騎手がわずか5人だったのに対し、昨年は22人が10勝以上を挙げている。同紙は記事の中で女性騎手の今後についての懸念を示す一方、男女問わず、上位の騎手だけに騎乗機会が集中し、下位の騎手たちが苦戦している現状を指摘している。
また、この記事の他に6年連続でフランスの女性騎手リーディングに輝いたマリー・ヴェロン騎手のインタビュー記事も掲載。昨年のヴェロン騎手は23年の99勝、24年の92勝を下回る79勝に終わり、男性騎手を含めたフランスのリーディングで20年以降、初めてトップ10から脱落(リーディング13位)したことを伝えている。