【安藤裕氏コラム】あらためて感じた馬の強さと矢作厩舎のチーム力、ドバイでの走りも楽しみです

サウジCの優勝レイをかけられたフォーエバーヤング

競馬界で通訳・レースホースコーディネーターを務め、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週も日刊スポーツにホットなコラムが届きました。フォーエバーヤングのサウジC連覇を間近で見た興奮、他の遠征馬も含めた次への展望を語ってくれました。

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こんにちは。先週のサウジカップでは、たくさんの応援ありがとうございました。フォーエバーヤングが見事に2連覇という偉業を達成してくれました。改めて、馬の強さと矢作厩舎のチーム力の素晴らしさを実感しました。

フォーエバーヤングは、他の日本馬たちと一緒にこちらの月曜日にサウジアラビアからドバイへ移動する予定だったのですが、飛行機の時間が大幅に遅れ、今日火曜日の朝の移動になりました。予定外のスケジュールとなったものの、馬達は検疫厩舎から移動していなかったので、特に大きな影響なく済みました。

サウジカップの開催時期が例年より早かった影響で、ドバイワールドカップまではこれまでで最も長い調整期間となるため、過去最高に難しい調整になると思いますが、ぜひそれを克服し、史上初のサウジカップとドバイワールドカップの両制覇という快挙を達成して欲しいと思います。

フォーエバーヤングと共にドバイへ向かう同厩舎のアメリカンステージも、リヤドダートスプリントでは日本馬最先着でしたし、この後のドバイでの走りが非常に楽しみです。昨年以上の素晴らしい成績が期待できる予感がしています。ドバイではフォーエバーヤングと共に調整し、今度こそ世界最速馬になってほしいです。

また、サウジダービーから転戦するワンダーディーンですが、レース後にマーフィー騎手が、今回の走りを通して次のUAEダービーへの手応えを感じたと話していました。彼も世界最強馬と共に調整することで、大きく成長し、ぜひ素晴らしい走りを見せて欲しいです。

また、日本へ帰国する馬達についてですが、こちらも本日火曜日にサウジアラビアを出発し、明日水曜日に日本へ到着する予定です。サンライズジパングは、サウジカップでは6着という結果でしたが、最後まで諦めずに走る姿が印象的でした。今後の活躍がとても楽しみです。ネオムターフを走ったシンエンペラーも、この馬本来の良さが戻ってきていると感じたので、次こそは念願のG1勝利を期待しています。

最後に、サウジダービーを走ったトウカイマシェリですが、本来の走りを発揮することはできませんでした。ただ、大きなけががなかったことは何よりなので、日本でしっかりと頑張ってもらい、ぜひまたどこかの国へ一緒に行けたらと思います。馬房でのしぐさが女の子らしく、とてもかわいらしい馬でした。

私自身は、馬達を見送った後に1度日本へ戻り、再度ドバイへ向かう予定です。今から早くドバイに戻りたい気持ちでいっぱいです。

皆さま、引き続き応援をよろしくお願いします。

【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。