<こんな人>
<フラワーC>◇21日=中山◇G3◇芝1800メートル◇3歳牝◇出走16頭
フラワーCで重賞初制覇を決めた7年目の原優介騎手(25=青木)は、みんなの人気者だ。取材には極めて親切丁寧に答える。騎乗予定馬の感触にとどまらず、騎乗技術、競走馬の習性、厩舎スタッフの努力、時には応援する横浜DeNAベイスターズや趣味のサウナの話題まで。常に明るい原騎手の周りには、いつも人の輪ができている。
競馬関係者の生まれではなく、一般家庭出身。騎手を志すも母の反対で高校へ進学した。それでも諦めきれず1年で中退。競馬学校に入り、乗馬未経験から夢舞台へ飛び込んだ。23年に結婚し、昨年1月に長男が誕生。「もう僕1人だけの人生じゃないので。まずはけがに気を付けて、家族のために頑張りたいです」。一家の大黒柱として、いっそう結果を求めた。
重賞挑戦は今回で45回目。23年チャンピオンズCの12番人気ウィルソンテソーロをはじめ2着3回。手の届くところまで来ていた。「お待たせしました。たくさんチャンスをいただいて、重賞は目標の1つに掲げていたので、ほっとしています」。ゴール直後に左手のステッキを挙げ、歓喜の絶叫。検量室前で人の輪に囲まれた原騎手は、普段以上の笑顔をはじけさせていた。【桑原幹久】