「フォーエバーヤングを大谷翔平みたいに取り上げていただいても」国会議員がJRA理事長に質問

朝日健太郎氏(2016年撮影)

参議院の農林水産委員会で26日、「農業構造転換の推進に必要な施策の集中的な実施の財源に充てるための日本中央競馬会の国庫納付金の納付に関する臨時措置法案」「日本中央競馬会法の一部を改正する法律案」に関連し、質疑応答が行われた。自由民主党・無所属の会、朝日健太郎議員が質問し、参考人として出席した日本中央競馬会(JRA)の吉田正義理事長が答えている。

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朝日健太郎議員「競馬の振興策について伺います。JRAの売り上げもですね、堅調だという風に、ここ20年の売り上げの推移を見て拝見をいたしました。

昨年のジャパンカップ、鈴木大臣とともに東京競馬場で応援させていただきまして、大変、非常に多くの競馬ファンの皆さんで競馬が盛り上がっているというのを肌で感じました。今回の法改正で、JRAのこの柔軟な経営というものを実践できるようになるとか、JRAの責務を実行し、公益的役割をしっかりと果たしていただく、これを忘れてはならないという風に思います。競馬の振興策、今後ですね、どのように行っていくのかというのをまずお聞きをしたいという風に思います」

吉田正義参考人「JRAの吉田でございます。よろしくお願いいたします。競馬の振興につきましてご質問賜りましてありがとうございます。

最近、日本馬が海外で大変活躍しておりまして、そういった面での話題が大変高まっているといったことがあろうかと思います。このベースにありますのは、競馬サークルを上げまして、質の高い素晴らしいレースを提供するといったことが一番じゃないかなという風に考えております。

それから振興といった面でございますが、どうしても馬券の売り上げ、『馬券』に目が行きがちなんですが、競馬はその血統といったこと、子から孫へ、孫からさらにその先といった、そういったドラマ性を持ってるといったことも訴えていきたいなという風に思ってる次第でございます。何よりも最近、映像の提供といったことが重要になっておりまして、世界的なスポーツエンターテインメントとしてそういった映像の提供にも努めてまいりたい。

それからまた、今般の日本中央競馬会法の改正がなりますれば、施設の利用、こちらも重要な要素になろうかという風に思っておりますので、しっかり取り組んでいきたいという風に思っております。ありがとうございます」。

朝日健太郎議員「吉田理事長、ありがとうございました。今のご答弁でも少し触れていただきましたけれども、日本の競走馬がどの程度世界で活躍しているのか、強いのかっていうのをですね、アスリート視線で1点だけ、質問したいなという風に思います。スポーツにしろ競馬にしろ、日の丸を背負って世界で戦っていただくというのは、非常に日本のプレゼンスで、また国民の皆さんの勇気につながります。

先日の…、先月ですかね、サウジカップ、日本のフォーエバーヤングが優勝して、賞金1000万ドルを獲得するというですね。このサウジCっていうのは、私ちょっと理解ができておりませんが、かなり世界的にも重賞レースで、ダートレースで、こういったところで活躍をしていただける、と。(周囲を見ながら)皆さんご存じでしたか。競馬詳しい方はフォーエバーヤングって聞いたことあると思うんですが、大谷翔平みたいに取り上げていただいてもいいんじゃないかなっていう風な…、極端かもしれませんが、そういった観点で、日本の競走馬をしっかりと世界で勝てるような、活躍できるような、そういった強化策というものが必要だという風に考えますけれども、理事長、いかがでしょうか」

吉田参考人「はい。今日、我が国の競走馬資質の向上、極めて著しいものがございます。ひとつには私ども、1970年代後半に『世界に通用する強い馬作り』と、こういったものを提唱いたしまして、そういった旗印のもと、生産者含めまして、優良な種馬、それから繁殖牝馬の導入を図ってきたり、それから育成とか調教技術ですね。こちらを英国であるとか、そういった先進国の事例を紹介しながら高めてきたといったこと。いずれにしましても、馬主さんから生産者、育成牧場、いろいろなですね、私どもの調教師、厩舎従業員含めまして、一丸となって取り組んできた成果かなという風に思っております。

ただ、忘れてならないのは、そういった取り組みができるのは、『お客さまからの馬券収入』、これがベースにあってこそできるものでございますので、『お客さまを第一の競馬をやっていく』というのが一番のベースで大切なことじゃないかと思っております。

それから、今後の話でございますが、私ども、JRAは馬券の発売から競馬運営まで一貫して行っております。諸外国ではそれがなかなか一貫してできないという事例がありまして、諸外国、実は極めて厳しい競馬の状況にはなっております。そうならないように、馬の生産、育成、レースに出る、と。で、レースに出た馬がまた生産に帰ってくる、このバリューチェーンをしっかりしていくといったところが大切じゃないかと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。以上です」。

朝日健太郎議員「ありがとうございます。ぜひ期待をしていきたいと思います」。