<砂の詩>
楠木正成の家紋である菊水から名付けられた「菊水賞」(1700メートル)。3歳3冠の初戦で、第2戦の兵庫優駿(1870メートル、5月5日)、最終戦の園田オータムトロフィー(1700メートル、10月15日)に続く。
昨年は兵庫若駒賞で2着馬に2秒1差をつける衝撃的な勝ちっぷりを見せたオケマルが、単勝1・0倍の圧倒的な人気に応えた。8馬身差の2着にベラジオドリーム、さらに5馬身離れた3着にジーニアスレノンが入った。
下原騎手が課題に挙げていたのはスタートだったが、ゲートが開いた瞬間に真っ先に内から飛び出したのがオケマル。この時点で勝負はほぼ決した。
楽な手応えで逃げたオケマルを後続馬は何とかして捉えにかかろうと、3角手前から人気のベラジオドリームやジーニアスレノンが手を動かすが、オケマルは手綱を持ったままで差は開く一方。直線でもノーステッキで1冠目を奪取した。
「最近はスタートが決まっていたので安心して乗れました。これから園田の重賞をたくさん取ってくれると思います」と下原騎手は胸を張った。
その後のオケマルは兵庫優駿、園田オータムトロフィーも制して、01年ロードバクシン以来となる3冠馬が誕生。無敗での制覇は兵庫史上初となった。
今年の菊水賞は昨年のオケマルと同じ盛本厩舎に所属するゴッドフェンサーが主役。「追い切りは抜群の手応えだった。3冠を取れるポテンシャルはあると思う」と盛本師。オケマル旋風が起こった昨年に続いて、今年はゴッドフェンサー旋風となるだろうか。
【園田競馬担当=松本健史】