名伯楽が異例の“電撃復帰”だ。
JRA通算1123勝でアパパネ、アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を手がけ、今年3月3日で定年引退した国枝栄元調教師(70)が、7日から美浦の小島茂之厩舎でヘルパーの厩務員として勤務することが3日、分かった。
ブラックエンブレム、クィーンスプマンテでG1・2勝の小島師は「僕もびっくりしました。以前から国枝先生も坂路や角馬場で馬に乗っていたので、人がいないからうちで乗ってくださいよ、と冗談で話したことはありました」と率直の思いを口にした。
経緯については「国枝先生が定年で退職後『厩舎へ行っていいか』と話があって、別の何かの用事だろうなと思ったら『どうだろう?』と話をいただいた。うちも人がいないので助かるな、ということでお願いしました。先生は乗れるということなので、状況を見ながらお願いしたいと思います」と説明した。
◆国枝栄(くにえだ・さかえ)1955年(昭30)4月14日、岐阜県生まれ。東京農工大卒。1978年に美浦・山崎彰義厩舎で調教助手となり、1989年に調教師免許を取得。1990年開業。1998年ダービー卿CT(ブラックホーク)で重賞初制覇。1999年スプリンターズS(ブラックホーク)でG1初制覇。2009年アパパネ、2018年アーモンドアイで2度の牝馬3冠制覇を達成。2007年有馬記念をマツリダゴッホで制覇。JRA通算9508戦1121勝。現役唯一の1000勝以上で同最多勝。JRA重賞70勝(うちG1は22勝)。2019年にアーモンドアイでドバイターフ制覇。