<川崎記念>◇8日=川崎◇Jpn1◇ダート2100メートル◇4歳上◇出走11頭◇1着賞金1億円
この勢いは本物だ。3番人気のカゼノランナー(牡5、松永幹)が逃げ切り、3連勝でJpn1初制覇を果たした。勝ちタイムは2分14秒6。西村淳也騎手(26)は川崎記念初制覇、騎手時代に01年レギュラーメンバー、03年カネツフルーヴで2勝した松永幹夫調教師(58)は調教師として初制覇を果たした。
季節外れの寒さが続く川崎の夜を熱くさせる完璧な逃げ切りだった。スタートを決めてあっさりハナを奪うと、スタンド前で淡々としたペースに持ち込んだ。鞍上が「1周目で早くゴールしてほしかった」というほどの手応えで流れ、向正面に入っても隊列は変わらない。勝負どころで2番手のドゥラエレーデが迫ってきたが、余力は十分。直線に向いて突き放すと、最後は2馬身差の完勝でゴールした。「本当に僕はカゼノランナーの能力を信じていた。振り切れると思っていました」。ウイニングランでスタンドのファンに何度も手を挙げて応えた。
昨年の東京大賞典の1、3着馬も完封。前走の佐賀記念が重賞初制覇とは思えない内容に松永幹師も「強かったなと思います。今までとは相手が違ったので、どこまでやれるかなと」と驚きの表情だった。この勢いはどこまで続くのか。今後については「まだレースが終わったばかりで何とも言えませんけど、充実した今年は強いところにどんどんチャレンジしていきたいなと思います」。調教では目立たないという実戦タイプが一気にJpn1制覇を達成。具体的なプランは未定だが、中距離戦線の主役候補が誕生した。【牛山基康】
■カゼノランナー▽父 キズナ▽母 ヴァイセフラウ(キングカメハメハ)▽牡5▽馬主 前田幸大▽調教師 松永幹夫(栗東)▽生産者 株式会社ノースヒルズ(北海道新冠町)▽戦績 13戦7勝(うち地方2戦2勝)▽総獲得賞金 2億966万3000円(うち地方1億3000万円)▽主な勝ち鞍 26年佐賀記念(Jpn3)▽馬名の由来 風のランナー。風のように快く走るのをイメージして