シーズンが始まったばかりの英国では16日(木曜)、日本の皐月賞にあたるG1英2000ギニーの前哨戦となるG3クレイヴンSが開催されます。
ニューマーケット競馬場のローリーマイルコースを使用した芝直線1600メートル戦は本番と同じ舞台。今年は10頭が出走を予定しています。
2歳時3戦全勝、こちらも英2000ギニーと同舞台となった昨年のG2ロイヤルロッジS快勝で、前売り1番人気に挙げられているボウエコー(牡3、父ナイトオブサンダー)の参戦こそありませんが、好メンバーが集結。
クラシックの登竜門とされるG1フューチュリティトロフィーの勝ち馬で、A・オブライエン厩舎のホークマウンテン(牡3、父ウートンバセット)を筆頭にボウエコーと同じ故シェイク・オバイド殿下の勝負服で臨むハンカロウ(牡3、父ナイトオブサンダー)、ともに2戦2勝で、ここに挑む“ゴドルフィン”のヒドゥンフォース(牡3、父フランケル)とアビケンナ(牡3、父スタースパングルドバナー)など将来有望な馬たちが顔をそろえています。
上位拮抗(きっこう)ムードの中、注目を集めているのは、これが芝初挑戦となるヒドゥンフォースです。
“隠された力”と名づけられたヒドゥンフォースはゴドルフィン主戦のW・ビュイック騎手で昨年12月にケンプトン競馬場のオールウエザー(AW)1400メートル戦でデビュー。これを楽勝すると今年初戦となった2月のロードトゥザケンタッキーダービーS(AW1600メートル、ケンプトン)も大外一気に差し切って連勝、隠された力を遺憾なく発揮しました。
ゴドルフィンとC・アップルビー厩舎、ビュイック騎手のトリオは一昨年の英2000ギニーをAW3連勝で臨んだノータブルスピーチ(父ドバウィ)で制した実績があり、前哨戦を経て本番をめざすヒドゥンフォースにも大きな期待が寄せられています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)