【とっておきメモ】皐月賞レコードVロブチェンは「60点」?伸びしろだらけの大器がさらに進化

皐月賞を制したロブチェンと笑顔でポーズを決める松山弘平騎手(撮影・鈴木正人) 

<とっておきメモ>

<皐月賞>◇19日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳牡牝◇出走18頭◇5着までにダービー優先出走権

ロブチェン(牡3、杉山晴)が皐月賞を1分56秒5のスーパーレコードで逃げ切った。中間の調教から相当、調子がいいのも伝わったし、取材感触も抜群。勝ったこと自体に驚きはないが、まさかの逃げ切り、そしてとんでもない時計で勝ちきったのは驚かされた。

週初めに杉山晴厩舎へ出向き、ロブチェンの話を聞いた。担当の房野助手から返ってきた言葉は「ええと思うで~。前回が55点やとしたら、今回は60点くらいやな」という答えだった。えっ、まだ60点なの。ホープフルSを差し切ったG1馬で、今回も相当な人気が予想されるというのに…、と聞いていたこともあって、皐月賞のパフォーマンスには余計に度肝を抜かれた。

当然、40点分の伸びしろは有意義に捉えられる部分。まずは基本となる体のバランスを整えることにこだわった。「後ろ脚を主導に動けるか、自分の力で立てるか」をテーマに調教。共同通信杯の好発も、実際はつっかかってしまいそうになったことが起因だ。「前回で失敗して、やるべきことがわかったのはよかった」と綿密に調整してきた。競馬雑誌に掲載される立ち写真は、後肢がトモを垂直で支えていた。これがバランスを整えるということ。「自分でも見て驚いた。二度見したわ、新発見」と相棒の進化に舌を巻く。

この勝ち方をしたなら…、まだ気は早いが、もちろんダービーの舞台で2冠目も期待してしまう。余談ではあるが、水曜の調教終わりに厩舎の側溝に生える雑草をむしる房野助手の姿が。「運がそこらじゅうに落ちてるなら、運を拾わないとな」と験担ぎ。その効果は抜群だった。60点で迎えた皐月賞から、次は何点で? そして100点の時はどんなパフォーマンスを-。まずは無事に、と祈りつつ、ロブチェンの今後を楽しみにしたい。【中央競馬担当=深田雄智】