和田竜二元騎手引退式“宴会部長”の座は「30年間、誰も後を継いでくれず…」/一問一答

引退式で笑顔であいさつする和田竜二元騎手

JRA通算1534勝の和田竜二元騎手(48)が26日、京都競馬場で引退式を行った。3月に調教師へ転身したが、今年1月の落馬負傷で延期となっていた。

一問一答は以下の通り。

-騎手生活を終えて今の気持ちは

まず今日は(誘導馬の騎乗を)お静かに見守っていただき、落ちなくてよかったです。本来なら2月28日まで騎手を全うして、30年間の思いをファンの人と家族の前で見せたかったのですが、けがで乗れず、正直残念な気持ちも強かったですけども、また健康な体で次の道へ向かえるということに日々感謝して過ごしてまいりました。それでも引退式をやってほしいというファンの方々の思いを聞いていましたので、今日こうして引退式を催してくださって、競馬会、馬主協会、騎手クラブの皆さまには本当に感謝したいと思います。

-印象に残っているレースは

たくさんの名馬に乗せていただいて、思い出はたくさんありますけども、京都競馬場で行われた天皇賞(春)で、テイエムオペラオーで勝利した時には、師匠の岩元先生が一番勝ちたいレースが天皇賞だとおっしゃっていましたので、それまで苦労かけた分、勝利を贈ることができて、ずっと乗せ続けてくれた竹園オーナーと岩元先生に少しでも恩返しができたのではないかという思いがありました。また、今日騎乗したディープボンド号では、3回目の天皇賞でまた2着に負けてしまいましたけども、それでもお客さまはディープボンドの一生懸命な走りをたたえてくださって、帰ってくる時には温かい拍手で迎えてくださり、その時、僕はちょっと悔しくて、あまり皆さんの期待に応えられませんでしたけども、あらためてこの場を借りてお礼をしたいと思います。ありがとうございました。

-多く出演されたイベントの中で思い出深いものは

騎手クラブの方々にはたくさん迷惑かけて、後輩にもいろいろやらせてしまったんですけれども、もう自分が体を張って最後まで騎手クラブを盛り上げようという気持ちでやってきました。(“宴会部長”の座は)30年間誰も後を継いでくれず、最後までやるはめになりました(笑い)。でも、本当にファンの方も騎手クラブの後輩たちも、温かい目で、スベり続けた僕をずっと支えてくれました。ありがとうございます。

-調教師としてどんな馬を育てたいか

やっぱりここにいる騎手の皆さんが喜んでくれるような、ズッブい馬を作りたいと思います(笑い)。

騎手仲間へ伝えたいことは

本当に僕からは何も言うことないほど、日本の競馬のレベルも上がって、騎手のレベルも上がってますし、若手もどんどん成長していい競馬をしていますので、障害レースもそうですけども、今後とも体に気をつけていただければ。また、引退した競走馬も、その先も本当に頑張れる道もたくさんあります。一番は競馬ファンの皆さんがつくってくれるこの日本の競馬は本当に素晴らしいと思ってますので、この中で乗れるということは素晴らしい職業ですし、またいい競馬をしていただきたいと思います。僕も協力できることがあれば協力しますので、よろしくお願いいたします。

-ファンに向けて

2カ月遅れにもかかわらず、引退式にこれだけたくさんのお客さまに集まりいただき、ありがとうございました。私には師匠の岩元先生からいただいた大切な言葉がありました。それは「自分の心に曇りを感じることはするな」という言葉です。その言葉を胸に30年間、1鞍1鞍、大事に乗ってきました。しかし、時にはつらい思いもして、自分を見失うこともありました。けれども、今日ここで皆さまの温かい声援、これだけたくさんの人に集まっていただき、自分の人生は師匠の教えを守れた騎手人生だったとあらためて感じることができました。これも皆さまの応援のおかげでございます。本当に長い間、ご声援ありがとうございました。