競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。
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こんにちは。今週のコラムは、先日メディアで発表された菅原明良騎手の海外修業についてお話をしたいと思います。
私自身、坂井騎手の紹介で菅原騎手と縁が出来てから、その後海外遠征などでも一緒になり、中でも2024年のメルボルンカップでは鼻差の2着に負けて非常に悔しい思いをしました。日本の騎手の海外修業のサポートをさせて頂ける事は、坂井騎手の海外修業以来なので非常に光栄です。坂井騎手と菅原騎手との大きな違いは、坂井騎手が渡豪した時は減量騎手だったので全てが初体験でしたが、菅原騎手は既にオーストラリアでG1レースに2回騎乗して、メルボルンカップ2着という実績もあるので、精神的にも少し余裕をもって挑戦できるのかなと思います。また、菅原騎手は自身ですでに英語の勉強をし始めていて、その努力のおかげでオーストラリア騎手のディー騎手ともコミュニケーションを取ることができ、今回の修業に関してもディー騎手のサポートも受けられるので、本当に良かったです。
先日、坂井騎手と菅原騎手とで食事をする機会があったので、坂井騎手からオーストラリアやフランスで生活するうえでのアドバイスをしてもらいました。私が坂井騎手のオーストラリア修業をサポートした時はまだ19歳で、本人が当時どんな感覚だったのか、私も知りたかったので、とても興味深く話を聞くことができました。坂井騎手がオーストラリア生活のアドバイスとして、現地の人とあいさつする時には[Good day mate]と言えばみんな喜んで仲良くしてくれると言う事でした。単純な言葉でも人と人をつなぐと思うと、菅原騎手がオーストラリアでどんな人達と出会い、何を感じるのか本当に楽しみです。ただ、間違いなく苦しい壁も乗り越えなければならないと思うので頑張ってサポートしていきたいと思います。
最後に、今週のディー騎手は、抽選が通ればオークスに参加させてもらえるので、ぜひ通って欲しいと願うばかりです。また、先週も勝ち星を挙げることが出来て本当に良かったです。引き続き応援のほどよろしくお願いします。
【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)
◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。