【安藤裕氏コラム】独特などよめきが広がったオークス、凱旋門賞でも見たいコンビです

オークスを制したジュウリョクピエロと笑顔でガッツポーズする今村聖奈騎手(撮影・鈴木正人)

競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。

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こんにちは。先週はなんといっても今村聖奈騎手の日本女性騎手初G1制覇の話題に尽きると思います。

3歳牝馬の頂点を決めるオークスでジュウリョクピエロとともに見事に勝利し、日本競馬に新たな歴史が刻まれた瞬間となりました。レースが決した直後のスタンドは、今までのどんなレースとも違う独特などよめきが広がり、そこから徐々に人馬をたたえる大歓声へと変わっていく雰囲気は、後にも先にもない特別な体験でした。

今村騎手は、デビュー年からJRAで51勝と素質の片鱗(へんりん)を見せていましたが、その後は成績の下降でなかなか思い通りにいかなかった場面も多かったのではないかと思います。しかし、そんな中でも努力を怠らず、積み重ねてきた成果が素晴らしい形で実を結んだように感じました。まさに、競馬の神様に愛されていると感じたレースでした。

また、日本の競馬学校の指導が、男女問わず素晴らしい騎手を育てる育成をしていることを世界に証明出来たと思います。そして、パートナーのジュウリョクピエロは、父オルフェーヴルに似た走りをするので、ぜひ秋は凱旋門賞でその走りを見てみたいと感じます。日本の悲願をかなえてくれるのは、もしかしたら今村騎手とジュウリョクピエロのコンビかもしれません。

話は変わり、今週はいよいよ日本ダービーです。ディー騎手と私にとっても、初めての日本ダービーへの参戦です。それも、日本を代表するメイショウの冠名で有名な松本オーナーの馬で挑戦出来ることは、本当に感慨深く、すでに今から落ち着かない気持ちになるほど、ダービーの重さを日々実感しています。

ぜひ、ディー騎手には日本のダービーデーを堪能してもらいたいと思いますし、結果にもこだわって頑張ってほしいと思います。先週の東京競馬場で感じた、歴史が変わった瞬間の何とも言えない雰囲気を今週はディー騎手が作ってくれたらと思います。応援のほどよろしくお願いします。【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。