【ダービー】“ゴンちゃん”5・9億エムズビギンとコンビ「高額馬で緊張する」/いざ初ダービー

ゴンサルベス騎手(2026年撮影)

日本ダービー初挑戦のホースマンに迫る連載「いざ初ダービー」第2回は、エムズビギン(牡、友道)に騎乗するフランシスコ・ゴンサルベス騎手(36)を取り上げる。

ブラジル出身で現在はアルゼンチンが拠点。23年に年間541勝を挙げ、南米最多勝記録を保持する。今年JRAの短期免許を初取得。新潟で7勝し開催リーディング2位と躍進。夢舞台の挑戦権を手にした。

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19歳で、ダービーの勝ち方を知った。ゴンサルベス騎手は地元ブラジルのダービーパウリスタ大賞を09、11年に制覇。1度目は自身のG1初勝利だ。「馬の上で喜びすぎて3日間の騎乗停止を受けてしまいました」と甘酸っぱい記憶を苦笑いで話す。13年にアルゼンチンの騎手免許を取得し8度のリーディングを獲得。ダービーに値するナシオナル大賞を19、21年と2勝。大舞台を熟知する。

日本でおなじみの同郷、“雷神”ジョアン・モレイラ騎手が師匠だ。「旧知の仲で僕のアイドル。彼に日本の話を聞いたよ」。昨年のワールドオールスタージョッキーズで初来日し、4位で短期免許の取得資格を獲得。今月2日から騎乗を始め、すでに8勝(26日現在)。新潟大賞典では9番人気を3着に導いた。

日本ダービーの騎乗依頼は当初の予定外。アピールのたまものだ。24年セレクトセール1歳部門で5億9000万円(税抜き)の値がついたエムズビギンが相棒で「高額馬で緊張するよ」と笑う。1週前追い切りで初コンタクトし「強い馬でパワーがある」と特徴をつかんだ。

美浦トレセンでは“ゴンちゃん”の愛称で親しまれ、焼きそばとうなぎが大好物。「居心地がよくてアルゼンチンに帰りたくないよ(笑い)。自分のためではなく馬のために、冷静に乗りたいです」。陽気で謙虚なブラジリアンが、熟練の技を見せる。【桑原幹久】