【ダービー】騎手時代3勝の福永祐一師、公言してきた開業3年目で初参戦「勝つことが勲章」

27日、ダービーの共同会見で質問に答える福永祐一調教師

騎手として歴代2位タイのダービー3勝を挙げた福永祐一調教師(49)が、開業3年目で厩舎初のダービー出走を迎える。ただ、心は平静だ。「もっと(緊張感が)あるかと思ってたけど、ないなあ。調教師の自覚がないんかな」と笑う。もちろん、特別な一戦なのは今も変わらない。

「勝つことが勲章でありステータス。俺が有馬記念を勝ってないのは知らなくても、ダービーは違う。人の記憶にも残るから」

送り出すのは皐月賞4着のアスクエジンバラだ。鞍上は岩田康騎手。年上ながら「岩田君」と呼ぶ間柄で、信頼も深い。17日に落馬で負傷した際には「僕のために無理するのはやめて」と伝えたが、返ってきた答えは「自分のためなので」。だから信じて待った。

「腕が折れても乗る覚悟でいる人。性格は分かってるから。手応えを持ちながらやってくれている。皐月賞も完璧に乗ってくれたし、2400メートルも大丈夫な下地をつくってくれている。前回よりだいぶいい」

開業前から3年目が勝負と公言してきた。解散した厩舎から引き継いだ馬が減り、自分で選んだ馬が主力になるからだ。そんな今年は現在19勝でリーディング7位と躍進しているが「満足することはない」。常に視線を上げ、頂上を目指していく。【太田尚樹】

◆福永祐一師の騎手時代のダービー制覇 18年ワグネリアン(5番人気)で初V。逃げ粘る皐月賞馬エポカドーロをきっちり抜き去った。20年は1番人気コントレイルで無敗の2冠を達成(のちに菊花賞で無敗3冠制覇)。翌21年には毎日杯からの参戦だったシャフリヤール(4番人気)で皐月賞馬エフフォーリアに鼻差で競り勝ち、連覇を果たした。