デビュー16年目の横山和生騎手(33)は自身3度目のダービーにマテンロウゲイル(牡、野中)と挑む。直近のダービー騎乗機会は23年。ベラジオオペラとのコンビで差のない4着に入り、のちにG1・2勝に導いて名コンビとなった。「もちろんダービーはすごいレースです。ただ、これまでいろんなレースに乗って、いろんな馬たちと出会ってきましたが、身構えてもと思いますし、どのレースでも一緒かなと思います」。培った経験から普段通りを貫く。
パートナーは父典弘騎手から手綱を受け継ぎ、5戦連続のコンビとなる。皐月賞は5番人気の支持を集めるも10着。ややスタートで出負けする形となり、気持ちの高ぶりもあって力を出し切れなかった。「もともと高ぶる気持ちの強い馬でそこに父も厩舎スタッフも重点的に取り組んで、僕も意識して乗ってきた。そこが取れて来たのが若葉S(1着)でした。ただ前回はG1の雰囲気にのまれてしまってテンションがかなり高ぶってしまいゲートも安定せず。出負けした時点で先行力を生かせませんでした」と明確な敗因を語る。
今回も精神面が最大のポイントになる。相棒の気持ちに寄り添いながら、ゲート裏まで細心の注意を払い、能力を発揮に全力を注ぐ。「背中もいいし、馬っぷりも良くてポテンシャルは間違いなく感じる。ダービーでも馬の気持ちが大事になるし、そこが基礎になる。いかに彼に全能力を出してもらえるかをしっかり下準備して、ゲイルと一緒に2400メートルを走ってきたい。うまく引き出してあげられればと思います」。人馬一体となり、頂点を目指す。【井上力心】