競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。菅原明良騎手(25)とともにフランスへ。そして、今週は英国王室主催のロイヤルアスコット開催、クイーンエリザベス2世ジュビリーステークス(G1、芝直線1200メートル、20日)で日本調教馬初勝利の偉業に挑むルガル(牡6、杉山晴)をサポートします。
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こんにちは。先週の宝塚記念は、メイショウタバルと武豊騎手がクロワデュノールの猛追を首差しのいで見事な勝利を収めました。従来のメイショウタバルの戦法とは違い、2番手からの追走で、よりコントロールが効くことも証明できましたし、秋の凱旋門賞をも見据えた勝利だったと思います。また、メイショウタバルは去年ドバイへ遠征したことで、飛行機輸送の慣れも見込まれるので、凱旋門賞へ向けて万全な形を整えることができていると思います。武豊騎手悲願の凱旋門賞制覇をついに今年見ることが出来るかもしれません。今後の動向を楽しみにしたいです。
話は変わり、フランスで初騎乗初勝利のインパクトを与えた菅原明良騎手についてです。私と菅原騎手は一緒にフランスへ到着し、翌日には今回お世話になる小林智厩舎の調教に騎乗。その翌日に清水裕夫厩舎の馬で勝利と、忙しい日々の中での結果でした。去年、プーシャン騎手が初来日した際、菅原騎手とは同じ歳なこともあり、友だちのように仲良くなってプーシャン騎手のことを日本で沢山サポートしてくれていたので、今回はプーシャン騎手が菅原騎手をしっかりサポートしてくれています。2人の友情関係は本当に素晴らしいと感じました。またこの2人が、日本の大レースで活躍してくれることを祈ります。
次に、ロイヤルアスコットに挑戦するルガルについてお話ししたいと思います。海外遠征5回目という事もあり、イギリスに到着後も環境の適応が早く、馬自身がイギリスを楽しんでいるように感じられています。今週末のレースが非常に楽しみです。夜遅い時間ですが、是非リアルタイムで観戦して応援していただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
最後に、ディー騎手の最終週は1勝することができて、3ケ月の短期免許期間を無事に終える事が出来ました。改めて、ファンの皆様の応援と関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。現時点では、来年の短期免許取得への要件を満たしていないのですが、「オーストラリアで頑張って必ずまた日本に来たい!」と話していました。もっともっと活躍出来る騎手になって帰ってくることを信じて待ちたいと思います。皆様、応援いただき本当にありがとうございました。【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)
◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。