ヴァルキリーバース初重賞へ乗り込み十分「いい結果がついてきたら先が楽しみ」/府中牝馬S

ヴァルキリーバース(右)は美浦ウッドでサトノビーツと併せて追い切られた(撮影・丹羽敏通)

上半期の東京開催を締めくくるハンデ重賞、府中牝馬S(G3、芝1800メートル、21日)の追い切りが18日、美浦トレセンで行われた。5戦3勝ヴァルキリーバース(牝4、田中博)はウッドでの併せ馬で反応のいい動きを見せた。10カ月ぶりの前走東風S勝利後、3カ月の間隔が空いたが乗り込み量は十分。昨春のフローラSで2着に入った素質馬が、初の重賞タイトル獲得へ態勢を整えた。

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雨が降る中、ヴァルキリーバースがピタリと折り合いをつけた。3馬身先行するサトノビーツ(古馬1勝クラス)を追走。直線で内に潜り込むと、スッと反応して馬なりのまま余裕を持って併入に持ち込んだ。重馬場で6ハロン84秒4-11秒7は上々の時計だ。

1週前の10日にウッド6ハロン82秒1-11秒3。14日日曜にも5ハロン66秒0-11秒6を計時している。5月中旬から坂路で軽く時計を出し始め、ここまで十分に乗り込んでウッドでは負荷もかけられた。山崎助手は「前回よりも今回の方が楽に動けていますし、長期休養明けを使って型通りに来ています」と好仕上がりを伝えた。

昨春のフローラSで2着に入り、オークスの優先出走権を手にした。ところがその後、右前脚の膝部分に不安が出て無理せず回避。それでも復帰戦となった今年3月の東風Sは10カ月のブランクを克服。ポテンシャルの高さを示した。

2歳時はカリカリしてテンションが上がることがあったが、古馬となり「厩舎から出る時に、どっしり歩けるようになった」と、同助手は精神面の成長を認める。日曜は降雨による馬場悪化が予想され「女の子にしてはしっかりかき込んで進んで行くので、こなしてほしい」と期待をかけた。

キャリア5戦。今後に進む路線を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。同助手は「ヴァルキリーバースらしい走りを見せて、いい結果がついてきたら先が楽しみになる」と力が入る。休み明けを苦にしないタイプ。好態勢でタイトルを奪いにいく。【久野朗】