<アスコットゴールドC>◇18日=アスコット(英国)◇G1◇芝3990メートル◇4歳上◇出走11頭
英国王室主催のロイヤルアスコット開催で「最強ステイヤー」を決める伝統の一戦、アスコットゴールドCで連覇を狙ったトローラーマン(セン8、J&T・ゴスデン)は惜しくも頭差の2着に敗れた。
目の病気(日光を浴びると痛みを生じる)を患い、スキーのゴーグルのような馬具を着用して調教していることが発表され、大きな話題になっていた昨年王者。前哨戦を使えず、昨年10月の英チャンピオンズロングディスタンスカップ(1着)以来の実戦となったこの日のパドックには“巨大なゴーグル”を着用した姿で登場した。
返し馬もゴーグルを着用して行い、ゲート裏でゴーグルを外してゲートへ。素顔で走ったレースでは軽快に逃げ、最後の直線はスカンジナビアと激しいマッチレースを演じ、スタンドからは大きな歓声が上がった。
レース後、管理するジョン・ゴスデン調教師は順調さを欠きながら激走を見せたトローラーマン、同馬に携わった人々を絶賛した。「私にとって、これほどエキサイティングなレースはなかったです。2頭の素晴らしいステイヤーによる最高のフィニッシュでした。ああいう展開になると、長距離戦は興奮の極みですね。8歳馬(トローラーマン)が前哨戦なし、準備期間も限られている中で、あれだけの走りを見せたのは信じられません。最後の10ヤードで(勝ったスカンジナビアに)遅れをとってしまったが、そこは前哨戦を使えなかったことが響きました。ただただ誇りに思うばかりです。獣医師をはじめ、クレアヘヴン(厩舎)のスタッフ全員の努力のおかげで彼は、素晴らしい走りを見せてくれました。こんな馬のそばにいられるのは光栄です。最後まで諦めずに頑張ってくれました。素晴らしいレースでした。これこそ競馬です。ファンにとっても素晴らしいレースです。(トローラーマンは目の病気で調教できなかった時期があり)病気で、もう二度とレースに出走できないと思った時間もありました。驚いています。『どうしよう? この馬をどうすれば』と途方に暮れていました。イースター(4月上旬)の頃はひどく苦しくて、調教もできず、彼を放っておくことしかできませんでした。ここにきて、ようやく調教ができるようになりました。目のトラブルでかなりの痛みがありましたが、ゴーグルのおかげで楽になりました。獣医師さんたちの素晴らしい治療のおかげです」。
ゴスデン厩舎はトローラーマンとスウィートウィリアムの2頭出しで、2着トローラーマンから9馬身離れた3着にスウィートウィリアムが入っている。