【小倉便り】小倉の芝は好仕上がり 内、外違って見えるのは“あれ対策”

小倉競馬場3コーナー手前。緑が深くなっているところからは在来の野芝よりもエクイターフが多くなっている

今年も開幕直前の小倉競馬場の芝コースを小倉競馬場施設整備課の高沢翔平課長の案内のもと、歩かせてもらいました。

冬の開催終了後に張り替えた芝の総面積は2万3700平方メートル。冬の開催は天候に恵まれて12日間の開催で芝コースがやや重になったのがわずか3日だけ。あとはすべて良馬場でした。その分、芝の傷みも少なかったようです。昨年も冬終了時の傷みが少なく、夏に向けての張り替え面積が少なくて済みました。「今年も去年ぐらいですよ」と高沢課長。「ふむふむ」と納得しかけたところで、疑問がふつふつと湧いてきました。去年の総面積は約1万5000平方メートル。今年のそれは一昨年の2万2600平方メートルをこえています。なんで?

改めて疑問をぶつけると「雑草対策で(馬場の)外側も張り替えたからです」との答え。競馬で使う部分はほぼ昨年と同じ。返し馬でしか使わない部分も張り替えたことで2万3700という数字になったのです。馬場を上から見ると内と外の見た目に違いがあります。これは作業工程の関係から出たものです。まずは競馬で使用する部分に全集中。早期に実施したことで根付きも良くなっています。その後に競馬ではほとんど使用しない外側に着手したことで生育の差が出たのです。

芝の種類は野芝のみで、在来種とエクイターフを使用。エクイターフの方が耐性が強いことで痛みやすい3~4コーナーはエクイターフが多くなっており、そこも少し色が違っています。

小倉競馬場のある北九州市は今週は雨続き。総雨量ですでに200ミリを超えています。歩かせてもらったときも雨が降っていましたが、馬場はそんなにウエットな感じはありませんでした。

ダートの方は砂を洗浄プラントに持っていって洗浄。余分なものを取り除いてその分、新たに砂を足しています。場外発売時の競馬場でダートコースの砂が部分的にないのを目にした方もおられると思います。それはまさに洗浄中だったのです。

今のところ開催日は雨が降らない予報。これだけ降ったのですから、パンパンというわけにはいきませんが、いい状態に仕上がっていることは間違いありません。わずか4週間の開催ですが、スピード競馬を存分に楽しみましょう。【明神理浩】