スミヨン騎手が裁決に反論「まったくのナンセンス」チーム戦術めぐる騎乗停止処分に不服申し立て

クリストフ・スミヨン騎手(2020年撮影)

ロイヤルアスコット開催(英国)のセントジェームズパレスSの騎乗で8日間の騎乗停止処分を受けたクリストフ・スミヨン騎手(45)が不服申し立てを行い、BHA(英国競馬統括機構)の独立した規律委員会による聴聞会が26日に行われた。レーシングポスト、アットザレーシズなどの電子版がその内容を伝えている。

スミヨン騎手は16日に行われたセントジェームズパレスSでプエルトリコ(6頭立て最下位)に騎乗し、最後の直線で外側に斜行。同じエイダン・オブライエン厩舎のグスタード(2着)が有利になるように故意に内を空けたとして、8日間の騎乗停止処分を受けた。スミヨン騎手はこの日、「チーム戦術を行った」という裁決の判断に対し、「まったくのナンセンスだ」と反論した。

スミヨン騎手は、オブライエン調教師からは馬の能力を最大限に発揮する騎乗を求められていること、レース前に馬場を歩いたときに内ラチから3、4頭分、外側の馬場を走らせるといいと感じていたために直線で外へ出したこと、プエルトリコには左へヨレる癖があること、後方を振り返ったのは後方で接触音があり、安全を確認するためだったこと、などを主張している。

BHA側はプエルトリコの斜行癖や呼吸時に異音を発していたことを裁決委員に報告しなかった点について指摘。これについて、スミヨン騎手は報告する義務があることを知らなかった、と語っている。

不服申し立てについての審理はこの日に決着せず、来週木曜(7月2日)に持ち越されることが決まった。スミヨン騎手の騎乗停止期間は6月30日から7月7日までとなっていたが、結果が出るまで先送りとなっている。