【解説】現行ルールで降着は24件、アウトとセーフの境界は?

20分の審議となった函館記念。左は勝ったファウストラーゼン

函館記念は発走から審議→確定まで約20分を要したが、加害馬ファウストラーゼンは降着とはならず到達順位の通り確定した。

現行の降着・失格のルールは、海外の競馬主要国にならって2013年から導入された。加害の軽重以上に、馬がレースで見せたパフォーマンス(到達順位)が尊重されるようになった。この13年間で降着事案は24件。おおむね1~2年に1回と、従来よりも激減した。

降着に関しては「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬より先に入線していたかどうか」が判断ポイントとなり、加害馬と被害馬の関係だけで裁決委員が判断する。

降着となるのは、加害馬の走行妨害がなければ(明らかに)被害馬が先着したと判断されるケース。例えば被害馬が勢いよく追い上げたがわずかに届かなかった事象等が該当する。

今回、被害馬の騎手は、加害馬の斜行がなければかわしていた旨の証言をしていて、走行妨害の影響の大きさを物語る。被害馬の調教師は降着の裁決を求める申し立てを行ったが棄却。半馬身あった着差はジャッジの上で判断材料の1つになった。【中央競馬担当=岡山俊明】