王者は勝ち方を知っている-。
サッカーW杯の日本対ブラジルをテレビ観戦して思い知った。前半は「あれ?勝てるかも」と思ったが、本気のカナリア軍団はタダじゃ終わらない。個人技に頼らず、サイドからクロスを連発。選手はもちろんだが、イタリアの名将アンチェロッティ監督のタクトにしびれた。点差は1点だが、まだまだ壁は高いと痛感した。
砂の帝王の座は、簡単には揺るがない。帝王賞の勝ち方を知る◎ミッキーファイトの連覇とみた。タフな調教で知られる田中博厩舎の所属馬らしく、心臓の強さが武器。昨年は“肉を切らせて骨を断つ”と言わんばかりのロングスパートに持ち込み、後続の体力を削る戦法で勝利を収めた。
ここ2走は敗因が明確。2走前の東京大賞典は出遅れ、前走のかしわ記念は距離が短かった。今年は春のドバイ遠征が取りやめとなり、難しい調整を強いられた。緩めると太りやすいタイプで、前走は7キロ増の553キロ。山崎助手は「ドバイのこともあったので、調整の難しさはありました」と太め残りの感を否定しなかった。
今回は違う。昨年よりレース間隔が詰まり、仕上げやすい。2週前追い切り後は普段の坂路調教から4ハロン60秒を切るペースで、地道にコンディションを上げた。最終追い切りはウッドで6ハロン82秒9-11秒2(馬なり)と抜群の動き。田中博師は「ひと追いごとに息づかいがよくなって、動きも軽くなってきました」と太鼓判。状態面に文句はない。
強力な先行勢が敵に潜むが、鞍上は大井を知り尽くす戸崎騎手。同じく田中博厩舎のフィンガーを3歳ダート2冠馬に導いた名手が、絶妙なタクトで帝王賞連覇に導く。単勝(8)、3連単1着固定(8)→(3)(2)(5)(1)(10)(13)。【桑原幹久】
<桑原の印>
◎8ミッキーファイト
○3アウトレンジ
▲2カゼノランナー
☆5ロードクロンヌ
△1ナチュラルライズ
△10ディクテオン
△13ラムジェット