キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル)が行われる25日のアスコット競馬場(英国)は2万人超の来場者を見込んでいる。レーシングポスト電子版が21日、伝えた。
アスコット競馬場のレーシングディレクターを務めるニック・スミス氏は「過去数年のキングジョージも素晴らしいものでしたが、今回はまさに『世代を超えた名勝負』となるキングジョージです。クラシック世代(3歳世代)の精鋭と古馬のトップクラス、そして今回は日本のトップホースも参戦します。来年、(今年から増額され)賞金総額250万ポンドのレースとして売り出していくための絶好の舞台となります」と期待を寄せている。
スミス氏は土曜日の入場者数について、「チケットの売れ行きはおおむね昨年と同様で、現在約2万人となっています。開催まであと数日という段階で順調なペースですし、最終的には昨年と同じくらいの数字(2万59人)に落ち着くのではないかと見ています」と見込んでいる。
それぞれの国や、各競馬場で主催者が入場者や売り上げの増加に苦心する中、スミス氏はキングジョージについて、「レース後のコンサートなどは行わず、あくまでレースそのものを盛り上げることに重点を置いています。このレースを国内最高峰の古馬混合戦としてアピールし、スポーツの観点からも『真夏の欧州チャンピオン決定戦』としての地位を再び確立したいと考えています。レースそのものに対する期待感を再び高めていきたいのです」と、存在意義を語った。
続けて、「以前は、秋の国際競走の番組構成や10ハロン(約2000メートル)路線の体系、そして、その中でのキングジョージの位置づけを、ある程度受け入れてしまっていました。しかし、ここ2、3年で、私たちは1マイル半(約2400メートル)路線の知名度と権威を取り戻すために、断固とした行動をとるようになりました。馬を購入する際、『ダービー、キングジョージ、そして、凱旋門賞を勝ちたい』という野心を抱いてほしいのです。かつては、それが人々の最大の目標でした。セリで早熟なスピード馬が好まれる傾向から、カップ戦(中長距離のG1)に出走できる馬の層が薄くなっていることまで、様々な問題があります。だからこそ、英国と欧州が最も得意とする分野、すなわち、中距離馬の育成という原点に立ち返るために、何らかの手を打たなければならないのです」と熱弁を振るっている。