【キングジョージ・記者予想】東京本紙・桑原幹久は“やんちゃ男子”マスカレードボールを信じる

マスカレードボール(2025年10月撮影)

夏の高校野球地方大会が佳境を迎えている。横浜高校のエース織田投手が準決勝で157キロをマーク。前々から“大物”だと聞いていたので、驚きはそこまでなかったが“ドラ1筆頭”はやはりモノが違う。以前、プロ野球担当をしていた際、ある関係者が「プロで活躍する選手は、少し大ざっぱなくらいでいい。神経質な選手はどこかで壁に当たってしまうから」とよく言っていた。続けて、メジャーで活躍するある選手を例に挙げ「あいつのロッカーは汚いぞ(笑い)」と鉄板の笑い話にしていた。

◎マスカレードボールが日本馬の“キングジョージ”初制覇をつかむ。手塚久師は「相変わらず何をしでかすか分からない怖さはある。主体性もない。でも、前に比べれば大人になったし成長していますよ」と“やんちゃ男子”な一面を明かす。調教では手を抜くタイプで、相手に合わせてしか動かない。レースでも同じ。前走香港のクイーンエリザベス2世Cは道中やや忙しく、ほぼ直線だけの競馬。それで香港最強馬ロマンチックウォリアーに0秒2差。手塚久師は「ルメールさんも休み明けだから、という感じの乗り方。正直もう少しやれたと思う」と帰国直後の美浦で苦笑いを浮かべていた。

その“大ざっぱ”な部分が、海外競馬に合うのかもしれない。初の海外遠征となった前走は空港で馬運車からコンテナへ乗り換える際、1時間ほどごねたが、納得して入ればすんなり。現地到着後、体重は減ったが担当の花本助手いわく「人間なら二郎系ラーメンが大好物」と言うほどの食欲ですぐに回復。自ら心身を整え、きっちりとレースで力を出した。今回は片道30時間以上の過酷な輸送が待ち受けたが、現地到着後は至極スムーズな調整をこなす。

加えて懸念材料が1つ克服できた点も大きい。以前から爪が薄く、これまで接着剤で蹄鉄を固定していたが、今回はくぎを打つ一般的な方法で固定する。手塚久師は「調教だとよく落鉄するんだよね。走る馬の宿命だから付き合っていくしかない。今回はその心配が減るからいいよね」と好材料を口にしていた。

持ち味は持続性のある末脚。多くの日本馬が苦しめられた欧州の道悪競馬が最大の懸念だったが、事前情報では“パンパン”の良馬場でレースが行われそう。道中はおそらく中団から後方を追走。長く続く上り坂を無駄なくやり過ごし、直線で本領発揮。相手は一線級。簡単な戦いではないが、むしろ前に的があれば燃えるタイプで条件、展開はぴったり。じわじわと差を詰め、ゴール前でぐいっとひと伸び。力を信じるルメール騎手のガッツポーズが見られると、信じる。

単勝(4)、馬単(4)から(1)(6)(5)(2)(7)(9)。

<桑原の印>

◎マスカレードボール

○カランダガン

▲カルパナ

☆ヴェルテンベルク

△ゴリアット

△ミニーホーク

△ベンヴェヌートチェッリーニ