“レース史上最大着差”でアンパドゥが重賞初制覇「ジョッキーも素晴らしい判断」/関屋記念

アンパドゥで関屋記念を制して、ガッツポーズを決める岩田望来騎手(撮影・丹羽敏通)

<関屋記念>◇26日=新潟◇G3◇芝1600メートル◇3歳上◇出走14頭

タフな不良馬場で欧州の血が騒いだ-。イギリス産馬アンパドゥ(牡5、木村)が最内を突いてあっさり突き抜け、派手に重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分32秒4(不良馬場)。上がり3ハロンは次位に0秒7の差をつける33秒7をマーク。2着に付けた5馬身の着差は関屋記念史上最大となった。イフラージ産駒はJRA重賞初制覇。鞍上の岩田望来騎手(26)は入線直後大きなガッツポーズで喜びを表現し、大舞台での活躍を見込んだ。

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メンタルも脚力もここでは次元が違った。断続的に大雨が降りしきり、不良の発表以上にコンディションはタフだった。そんな過酷な条件をものともせず、アンパドゥのエンジンが掛かり始める。岩田望騎手のアクションに応え、残り200メートルでトップスピードに入ると後続との差は広がるばかり。きれいなフットワークは、緑一色に生えそろった開幕週の芝に映えた。

後続との差を確認し、勝ちを確信した鞍上は入線後大きなガッツポーズで喜びを表現。笑顔で検量室に引き揚げ、関係者らと勝利を分かち合った。「この馬場を何とかこなしてほしいと思っていましたが、良馬場でも重馬場でも関係なかったですね。二の脚がつかなかったのでリズム良く行って、内が空いていたし手応えも良くそこから突き放す強い競馬でした」と称賛した。レース前には水分を含んだ芝の状態をしっかり確認。1週前追い切りでも彼の走りに自信を深め、1頭分空いた最内を迷いなく突いた。

5歳ながらまだキャリアはわずか7戦。新馬勝ち後は骨折により1年2カ月もの休養を余儀なくされたが、ここまで大事に使われついに重賞タイトルをつかんだ。愛馬の懸命な走りに木村師も「コンディション良く連れて来られて、ジョッキーも素晴らしい判断でしたしよく頑張ってくれました。きれいに走るのでどうかと思いましたが結果的に(欧州の)血統も良かったんだと思います」とねぎらった。岩田望騎手も「無事ならもっと大きいところを取れる馬だと思います」と明るい未来を描いた。自慢の豪脚に磨きをかけ、秋はマイルの頂点を狙う。【井上力心】

◆アンパドゥ ▽父 イフラージ▽母 ラハナスカイズ(ドバヴィ)▽牡5▽馬主 ゴドルフィン▽調教師 木村哲也(美浦)▽生産者 イギリス▽戦績 7戦5勝▽総獲得賞金 9503万5000円▽馬名の由来 人名より