西川光一オーナー「兄に追いつけ追い越せで」ルクソールカフェが巨体踊らせ重賞2勝目/エルムS

エルムSを制したルクソールカフェ

<エルムS>◇8日=札幌◇G3◇ダート1700メートル◇3歳上◇出走11頭

さあ砂の頂点へ! 3番人気のルクソールカフェ(牡4、堀)が重賞2勝目を挙げた。岩田望来騎手(26)に導かれ、3コーナーで後方からまくって突き抜けた。

ダートG1・3勝を挙げた全兄カフェファラオの背中を追い、今後は10月12日盛岡の南部杯(Jpn1、ダート1600メートル)を視野に入れる。

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北都に吹く23度の涼風を裂き、542キロの巨体が湿った砂に躍る。後方にいたルクソールカフェが動いたのは3コーナー手前だ。岩田望騎手は迷わなかった。

「小回りコースでもあるし、初めのポジションが後ろだったので勢いをつけようと思って」

前方のライバルたちをねじ伏せるようにまくる。ラスト1ハロンで突き抜け、ゴール前では追う手を止めるほどの余裕があった。

豪快な勝ちっぷりには、さらなる伸びしろもまた見てとれた。本来なら左手前で走るべき直線を最後まで右手前のまま駆け抜けた。鞍上は「手前を替えてくれていたら、もうひと伸びできたと思います」と指摘した上で、「3歳時には幼さもあったみたいですけど、今日はもまれ弱さも解消していて、今後に飛躍してくれそうな走りをしてくれた」と声を弾ませた。

兄の背中が見えてきた。ダートG1・3勝馬カフェファラオの全弟。昨春にケンタッキーダービー(12着)へ挑み、今年2月にはサウジC(5着)へもトライした。世界の猛者たちと戦って得た経験が今に生きる。

兄弟とも所有する西川オーナーは「小回りが苦手だったり、東京が得意だったり、兄に似てますよね。堀先生との相談になりますけど、10月の盛岡が視野に入ってくると思います。兄に追いつけ追い越せで頑張ってほしいです」と目を細めた。南部杯なら兄弟制覇の期待もかかる。目指すはピラミッドの頂点。ファラオとして君臨する日も遠くなさそうだ。【太田尚樹】

◆ルクソールカフェ ▽父 アメリカンファラオ▽母 メアリズフォーリズ(モアザンレディ)▽牡4▽馬主 西川光一▽生産国 米国▽戦績 13戦6勝(うち地方1戦0勝、海外2戦0勝)▽獲得賞金 3億742万4900円(うち地方1400万円、海外1億5673万2900円)▽主な勝ち鞍 25年武蔵野S(G3)▽馬名の由来 エジプトの都市+冠名