15年目中井裕二騎手がフロムダスクと重賞初V「上だけを見て努力して良かった」/CBC賞

CBC賞をフロムダスクで制しガッツポーズする中井裕二騎手(撮影・森本幸一)

<CBC賞>◇9日=中京◇G3◇芝1200メートル◇3歳上◇出走18頭◇サマースプリントS第4戦

単勝12番人気フロムダスク(牡6、森秀)が好位追走から直線で脚を伸ばし、2馬身差の快勝。デビュー15年目の中井裕二騎手(33)と、人馬でうれしい重賞初制覇を果たした。

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待ちに待った瞬間がついにやってきた。中井騎手はデビューから15年間の思い、持てる力を、ゴールまでの66秒間にすべてぶつけた。

初タッグを組んだフロムダスクと3番手から直線抜け出し、グングンと後続を突き放す。大混戦の2着争いを尻目に、先頭でゴール板を通過すると鞍上は力強く拳を振り下ろした。

「やっと勝てた。長かった。キツかった。勝たせていただいた時は、喜びは一瞬。それ以外の日々はつらく、しんどい日々を送って…。それでも下を見ずに上だけを見て努力して良かった」。36度目の重賞挑戦での大仕事に感極まった。

相棒のフロムダスクも、12番人気とは思えないパフォーマンスだった。1枠2番を生かして内ラチ添いにポジション取り。好位でじっくり脚をため、直線ではジョッキーのムチに応えて鋭く伸びた。「スムーズに行ったら絶対に勝てると信じて乗りました」と鞍上。前走の鞍馬S(松若騎手騎乗)で、隣の馬の落馬の影響を受けながらも5着まで追い上げた姿を見て、自信を持って臨めたという。

朝日杯FS、NHKマイルCと2度のG1も経験した6歳馬の奮闘に、陣営も笑顔。清水助手は「元々、持っていた能力は出せました。今日はジョッキーの会心の騎乗で、すべてがうまくいったと思います」とコンビをたたえた。今後の予定は馬の状態を見ながら検討される。新たな世界を切り開いた人馬の熱い戦いは、夏の中京で終わらない。【原田竣矢】

◆フロムダスク ▽父 ボルトドーロ▽母 フーリッシュコーズ(ジャイアンツコーズウェイ)▽牡6▽馬主 藤田晋▽調教師 森秀行(栗東)▽生産国 米国▽戦績 27戦3勝(うち海外1戦0勝)▽獲得賞金 1億752万9000円(同0円)▽馬名の由来 夕方から