チェリヴェント鮮やか差し切り!清水久師&吉村騎手の師弟タッグV/レパードS

レパードSを制したチェリヴェントと吉村誠之助騎手(手前)。奥は2着パイロマンサー(撮影・丹羽敏通)

<レパードS>◇9日=新潟◇G3◇ダート1800メートル◇3歳◇出走12頭

無敗の3冠馬の血がダートでも覚醒だ! コントレイルを父に持つ6番人気のチェリヴェント(牡、清水久)が、ゴール前ジワジワと差を詰めて差し切り、重賞初制覇を決めた。勝ちタイムは1分51秒2。同産駒、管理する清水久師ともJRAダート重賞は初制覇。1勝クラスを勝ち上がったばかりの挑戦で並み居る実績馬をかわし去り、3歳ダート路線の新エースに名乗りを上げた。

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炎天下、ハイペース、乾き切ったパサパサのダートは若駒たちの体力を奪った。それでも前を行く実績馬たちの脚が上がってくる中、チェリヴェントは粘り強く末脚を持続させた。あきらめずに前を追い続け、いったん抜け出したJpn1馬パイロマンサーをゴール寸前で頭差差し切った。

自身JRA重賞3勝目の吉村騎手は「うれしいです。さすがに重賞なので今まで勝ってきたような手応えでは回って来られませんでしたが、最後まで長くいい脚を使ってくれました」と頑張りをねぎらった。父コントレイルをほうふつとさせる負けん気の強さと勝負根性が勝利をグッとたぐり寄せた。

清水久師、吉村騎手の師弟タッグでは4度目の挑戦で初の重賞勝ちとなった。師は「やっと勝てましたね」。まな弟子とつかんだ特別な勝利の喜びをかみしめた。また、「ダート重賞も初めて勝てました」。歴史的名馬キタサンブラックなどを育てた名門厩舎にまた1つ新たなタイトルが加わった。

次走は未定だが、3歳ダートの頂上決戦、ジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月7日=大井)への優先出走権を獲得。今後はG1レベルの大舞台が視野に入る。鞍上が「だいぶ数を使ってきたし、夏も得意ではない中でこのパフォーマンス。今後が楽しみです」と評価すれば、師も「もともと馬っぷりが良くて期待していた馬。無事に行けば来年以降もいろいろな可能性がある馬」と太鼓判を押した。真夏の越後決戦を制したチェリヴェントを師弟タッグでさらなる高みに連れて行く。【井上力心】

◆チェリヴェント ▽父 コントレイル▽母 クリアリーコンフューズド(サクセスフルアピール)▽牡3▽馬主 中村忠彦▽生産者 (株)ノースヒルズ(北海道新冠町)▽戦績 10戦3勝▽獲得賞金 5692万7000円▽馬名の由来 天と風(イタリア語)。天と風の間を駆ける者