日本の大ベテランが、世界に腕を見せつけた-。2026ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)の最終日が24日、札幌競馬場で行われ、JRA選抜の横山典弘騎手(58)が前身のワールドスーパージョッキーズシリーズを含め単独最多3度目、09年以来17年ぶりの個人総合優勝を果たした。
初日は第2戦で勝利。この日の最終第4戦でB評価のミリオンクラウン(牡3、和田雄)を勝利に導きシリーズ2勝目。合計63点で2位のザック・ロイド騎手(23、オーストラリア)に5点差をつけ逆転勝ちした。また、チーム対抗戦はJRA選抜がWAS選抜に勝利した。
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58歳の横山典騎手が、ニヤリと振り返った。表彰台の頂から、57歳の武豊騎手に目を向けた。
「ここに出るだけでも大変なのに、この歳でこの場に立ててまさか優勝できるなんて。ユタカ、やめられないねぇ」
優勝を告げられると両手を何度も空へ突き上げた。金色の優勝トロフィーを頭に乗せてにっこり。札幌に集ったファンへ無邪気に喜びを表した。
狙った獲物は逃さない。第3戦を終え首位武豊騎手に18点差、2位ロイド騎手に17点差。最終戦は騎乗馬はB評価、2番人気の下馬評だった。「チャンスはありそうな馬だったので一発逆転を狙っていました」と勝負をかけた。外枠から好位を確保。3、4角で勢いをつけ2番手で直線へ。残り100メートルで逃げ馬を捉えて抜けるとさらに左ステッキで鼓舞。2着を首差しのいだ。小回り札幌でセオリー通りの先行押し切り。百戦錬磨の腕で勝ち切った。
この日は8Rで大逃げを決めるなど2勝。2日間で4勝と衰えを知らない。「(8Rは)単に暴走しただけです(笑い)。僕自身本当に久しぶりに4つも勝ててこんないい週はなかったです」と笑顔が止まらない。WASJは前身の95年に初優勝。09年以来、史上最多3度目の頂点に立った。「長くやるもんですね(笑い)。札幌開催も残り2週。まだまだいいレースを見せたいと思うので、皆さん応援してください」。騎手人生41年目。競馬はこれだから、面白い。【桑原幹久】