桜3着以来のジッピーチューンはラストに素早く反応「桜花賞の時と遜色ないのかな」/紫苑S

2日、ジッピーチューンは美浦坂路を軽快なフットワークで駆け上がった

秋華賞トライアルの紫苑S(G2、芝2000メートル、6日=中山、3着まで優先出走権)の追い切りが2日、東西トレセンで行われた。桜花賞3着後に右前肢を骨折して5カ月ぶりの実戦を迎えるジッピーチューン(林)は、美浦坂路を単走で駆け抜けた。脚取りは素軽く、好仕上がりを見せた。

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乗り込まれてきたジッピーチューンが好態勢だ。ハロー明けの坂路をスピード感十分に登坂する。全体時計の4ハロン54秒6は速くないが、ゴール前で鞍上から合図を送られると素早く反応してラスト1ハロンは12秒1。林師は「動きは良かったです。リラックスしてリズム良く走れていました」とうなずいた。

桜花賞は12番人気の低評価に反発して3着。その後はオークスを視野に入れていたが、右前肢を剥離(はくり)骨折して休養に入った。8月8日に帰厩後は調教本数をしっかり積んできた中で「休み明け感があった」と師は言う。それでも1週前、日曜とウッドで併せ馬を続けて消化して負荷をかけた。「先週、日曜とウッドでやって良くなった。今日の坂路の動きは、桜花賞の時と遜色ないのかなと思います」と上昇気配を感じ取っている。

桜花賞3着のほかクイーンC2着と重賞で好走してきたが、キャリア4戦で経験した距離は1400~1600メートル。鍵になる未知の2000メートルにトレーナーは「距離はそれほど心配していない。折り合いも大丈夫」と見立て「あとは当日のテンションですね」と夏を経ての精神面の成長も期待する。週末は雨予報。昨年末に中山マイルの2歳未勝利戦を重馬場で勝ち上がり、道悪になればプラスに働きそう。牝馬3冠最終戦の前哨戦で、実績馬がいよいよ始動する。【久野朗】

◆桜花賞→紫苑Sのローテ 紫苑Sが重賞に昇格した16年以降、3頭が出走した。17年サロニカ8着(7番人気)、18年ハーレムライン5着(10番人気)、21年ホウオウイクセル13着(9番人気)といずれも馬券圏外。ジッピーチューンはデータを打ち破れるか。