ドリームコアがノームコアとの母子制覇へ「前哨戦ですが走れる態勢に十分あるのかなと」/紫苑S

ドリームコアは美浦坂路を軽快な動きで駆け上がった(撮影・丹羽敏通)

実績馬が堂々と始動する。オークス2着のドリームコア(牝、田中博)が3日、秋華賞トライアルの紫苑S(G2、芝2000メートル、6日=中山、3着まで優先出走権)へ向けた最終追い切りを美浦トレセンで行った。5月に亡くなった萩原厩舎、大竹厩舎を経ての転厩初戦で新馬戦以来の坂路最終追いを選択。2戦未勝利の右回りへの対応にも改善を重ね、最後の1冠奪取へ弾みをつける。

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最善策だ。唯一の木曜追いとなったドリームコアが、美浦坂路を軽快に上った。単走で外ラチ沿いを流し4ハロン54秒7-12秒5(馬なり)。坂路での最終追いはキャリア7戦目で萩原厩舎所属の新馬戦以来2度目。通例ウッドでの最終追いを選ぶ田中博師が、意図を説明した。

「先週までにしっかりと求めて、今週火曜の様子も少しピリッとした感じ。坂路は前進気勢が出やすいのでなだめつつ7割くらいの負荷。前哨戦という位置付けですが、走れる態勢に十分あるのかなと思います」

攻めの秋初戦だ。牝馬3冠ラストの秋華賞は右回りの京都開催。全3勝は左回りの東京で、右回りの中山、阪神で未勝利と左右差は明確。課題から逃げず中山始動を選んだ。田中博師は「口向きを含め独特の走法。左右でパフォーマンスに影響が出そうだと思わせる馬」と見立て、丁寧に改善を重ねた。この日は左回りの坂路へ向かう前に、右回りのB(ダート)コースで微調整。田中博師は「うちに来た当初から考えるとずいぶんよくなりました」と変化を実感した。

秋の始まりを告げる中山の開幕週は、不安定な空模様。道悪適性にトレーナーは「やってみないと分かりませんが、牝馬ながらパワーを感じますし、そんなに苦手ではないのかなと。どちらかと言えばこなせる印象です」とポジティブな言葉を並べた。

また、ドリームコアを管理し、その母ノームコアでも紫苑Sを勝った萩原師は、5月に病気で死去。ジョッキー時代から目をかけてもらった田中博師が素質馬を引き継いだ。「師匠のような存在。この一戦に限らず、将来的にわくわくするような活躍を先生に見せられたら」。結果、内容ともに納得の一戦にする。【桑原幹久】