<紫苑S>◇6日=中山◇G2◇芝2000メートル◇3歳牝◇出走11頭◇3着までに秋華賞優先出走権
6番人気マスターソアラ(蛯名正)が2度目の重賞挑戦で初タイトルをつかんだ。中団の後ろにつけ、直線で先に抜け出した2着サムシングスイートをゴール前で半馬身差捉えた。勝ち時計は2分3秒5。キャリア3戦目、クイーンC4着以来6カ月ぶりの実戦をクリアし、秋華賞(G1、芝2000メートル、10月18日=京都)の有力候補に躍り出た。3着ドリームコアまでが優先出走権を獲得した。
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マスターソアラは泥にまみれながらVロードを突き進んだ。午後から雨脚が強まり芝は重に悪化していたが、初コンビを組んだ大野騎手は「返し馬から馬場をこなせそうな感触がありました」。道中は中団の後ろにつけインで脚をためて4角5番手に。「手応えもあって差し切ってくれるかなと思っていました」と信頼して直線真ん中に進路を取ると、1頭1頭と追い抜き、ゴール前で2着馬をかわした。紫苑Sの最少記録となるキャリア2戦で重賞初勝利を収めた。
6カ月ぶりの実戦も、経験の少なさも苦にしなかった。4着好走のクイーンC後は休養に入った。同期が桜花賞やオークスに出走する中で心身ともに力を蓄えた。これまでの2戦は東京のマイル戦。初めての右回り、2000メートル、道悪も含め未知数な面は少なくなかったが見事に乗り越えた。
桜花賞3着馬やオークス2着馬を破り、世代上位の1頭に浮上。優先出走権を得た牝馬3冠最終戦に向け、オーナーサイドは馬の状態を見ながらとしたが、大野騎手は「テンションが高ぶりやすいところをクリアしてもらえれば、また力を出してくれるんじゃないか」と期待した。
馬名の「ソアラ」には「上昇する人、成功者」という意味が込められている。3歳秋に大きく名乗りを上げたマスターソアラは、この勝利をステップにさらに高く上昇していく。【服部航大】
◆マスターソアラ ▽父 シスキン ▽母マスターワーク(ダイワメジャー)▽牝3▽馬主 (株)インゼルレーシング▽調教師 蛯名正義(美浦)▽生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム(北海道白老町)▽戦績 3戦2勝▽総獲得賞金 6597万円▽馬名の由来 傑作+上昇する人。成功者