<セントライト記念:追い切り>
レジェンドの“金言”に乗る。ダービー4着のゴーイントゥスカイ(牡、上原佑)が10日、セントライト記念(G2、芝2200メートル、13日=中山、3着まで菊花賞優先出走権)へ向けた最終追い切りを美浦トレセンで行った。ウッドで3頭併せを行い、余力残しで併入した。当初は新潟記念で始動予定も、3戦連続コンビとなる武豊騎手(57)の助言で変更。ロブチェンの3冠達成阻止に向けた予行演習へ臨む。
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明確な意図が見えた。ゴーイントゥスカイがセーブした。中ジャロロッソ(2歳新馬)、外マッドゲイル(古馬2勝クラス)をともに1秒以上追走し併入。道中は無理なく、直線は2頭に合わせ我慢した。6ハロン82秒9-12秒5(馬なり)。ウッドでの最終追いでラスト1ハロン12秒台は、キャリア6戦目でダービートライアルの青葉賞(12秒3)以来2度目。上原佑師は「菊花賞を見据えているので今週は最低限。リラックスした走りでした」と納得の表情だ。
40年の経験に則した。開業4年目の上原佑師は6月時点で新潟遠征を計画。その後、武豊騎手から金言を得た。「菊花賞を勝つチャンスがあると思う。そこにつながるレースをするならセントライト記念がいい」。上原佑師は「暑い時期に使いたくなかったですし豊さんは右回りでレースに乗ったことがないので、その感触を確かめられるんじゃないかと言われて、確かにそうだなと思いました」と二つ返事で方針を変えた。
充実の夏を過ごした。8月中旬の帰厩までに10キロ以上増量。上原佑師は「少し上背が伸びて緩さが徐々に解消。ゲートも練習段階では大丈夫。こちらが思っている以上に変わり身がありますね」とうなずく。春は返し馬で物見が多く幼さが目立ったが、普段から隊列の先頭を歩くなどの工夫で改善傾向だ。
ダービーは4角15番手から上がり最速32秒8の末脚で4着。上原佑師は「(勝ち馬に)あと0秒1でダービー馬になれたと思うと能力は世代屈指。将来が楽しみだと思いました」と自信をつかんだ。鞍上は菊花賞歴代最多の5勝。くしくも2冠馬ロブチェンの父ワールドプレミア以来7年ぶりの勝利を逆算する。トレーナーは「ジョッキーにお任せです。菊花賞を意識した乗り方をしてくれると思います」と“菊男”に全権委任。3冠阻止へ、中山から青写真を描く。【桑原幹久】
◆武豊騎手とセントライト記念 騎乗機会は少なく、24年スティンガーグラス(5着)以来2年ぶり5回目の参戦。10年には小島太厩舎のアロマカフェ(2番人気)で3着に入り、3冠最終戦の優先出走権を手に入れている(菊花賞は柴田善騎手が騎乗)。