2冠馬、始動-。3日間開催最終日の阪神メイン、菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、21日、1~3着馬に優先出走権)で、皐月賞&ダービーの春2冠を制したロブチェン(牡、杉山晴)が秋初戦を迎える。JRA史上9頭目のクラシック3冠に向けて大事な前哨戦。1週前追い切りですでに抜群の動きを見せており、力を出せる態勢は整っている。
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ロブチェンのG1ゼッケンには3つの星が輝いている(25年ホープフルS、26年皐月賞、ダービー)。10月25日の菊花賞でもう1つ、勲章を増やすのか? 史上9頭目の牡馬3冠がかかる大一番を前に、まずは秋初戦でいいスタートを決めなければならない。
ダービー優勝後、北海道のノーザンファームで英気を養い、8月19日に栗東トレセンへ帰厩した。いい夏休みを過ごしたのだろう。馬体をひと目見れば、その充実ぶりが伝わってくる。黒鹿毛の体は日光に当たらずとも、てらてらと照り映えていて、筋肉に沿う曲線がくっきりと浮き出る。房野助手も「トモの張りが増した」と春からの進化を口にしていた。
9日の1週前追い切りには前週に続いて松山騎手がまたがり、Cウッドで3頭併せを行った。不良馬場をものともせず、相変わらずの低いフォームでグイグイ伸びて6ハロン82秒1-11秒7。馬なりで僚馬2頭を突き放す走りには、気配の良さが表れていた。もともとコースではしっかり動ける馬とはいえ、ひと夏を越して明らかに迫力が増した。
鞍上は「前半にしっかり我慢してくれて、いいリズムで走れていた。ここからさらに上がってくると思う。帰ってきてから先週、今週と乗っているけど、馬は落ち着きもあっていい状態できていると思う」と“再会”の感触を評価した。
管理する杉山晴師も愛馬の追い切りに感嘆。「動きを見たら、改めてすごい馬だなと。何も心配することはなさそう。前哨戦としてはいい条件だと思う。神戸新聞杯も、立場上は勝たないといけない」。
たかが前哨戦、されど前哨戦。内容の濃い一戦にしたい。【下村琴葉】