<とっておきメモ>
柴田善臣は気分転換がうまい。42年間の長きにわたって騎手を続けてこられた理由の1つだと思う。いくら競馬が好きでも、競馬を忘れられる時間も大切にした。夏の新潟開催時は家族で海水浴や釣りやボートを楽しみ、3人の息子と真っ黒になって遊んだ。
乗用車は毎年のように買い替え、水色のポルシェなど派手な車で乗りつけた。ワイン通としても知られ、海外から樽で買い付けて瓶詰めする。社交界との付き合いも広がった。
家には常に犬がいる。犬種を聞いてもすぐには分からない洋犬が代々。馬の調教を終えて帰宅後、散歩の時間は至福の時らしい。野外で50歳の誕生パーティーが盛大に行われた時は、きれいに手入れされた2匹の立派なスタンダードプードルを連れてきていた。
「新鮮なネタは当たり前。それに加えて、ひと工夫ほしいね」。寿司へのこだわりも一家言ある。酒席では、いつもご機嫌で座を盛り上げてくれる。ついつい飲みすぎてしまい、まだ小学生だった次男が店まで迎えに来たこともあった。すると、おとなしく帰るのだが、なんともほほ笑ましい。
馬乗りがうまい、遊びの達人。引退しても、やりたいことは尽きないだろう。かわいい孫たちに囲まれて、おじいちゃんライフを楽しんでください。【岡山俊明】