3冠狙うロブチェンの原動力は「平たい背中」…前哨戦へ上々の追い切り/神戸新聞杯

CWコース併せ馬に先着するロブチェン(右)

さすがの背筋力! 2冠馬ロブチェン(牡、杉山晴)が16日、秋初戦の神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、21日=阪神)に向けて栗東で追い切られた。Cウッド4ハロン53秒0-11秒5でキャピタルサックス(古馬3勝クラス)に半馬身先着した。卓越した推進力の源は「平たい背中」。史上9頭目の3冠達成を狙う逸材の秘密に迫った。

   ◇   ◇   ◇

前へと伸ばした首を下げ、重心が低く沈み込む。弓を引くように手綱を抑えられて我慢した残り200メートル。2冠馬ロブチェンが地をはう矢のように伸びた。夜明け直前のCウッドで、ライトに照らされた黒鹿毛が躍動する。馬なりのままラスト11秒5。4馬身ほど先行させたキャピタルサックスに半馬身の先着を果たした。手綱をとった花田助手は「テーマは折り合いと反応の確認。道中も楽で、我慢している形も良かった。(直線で)ひと呼吸置いて反応を確かめられた」と合格点をつけた。

世代の頂点を制圧した推進力の源は、ゼッケンに覆われた部分にある。担当の房野助手は「こんなに背中が平たい馬はいない。背筋が強い。そのあたりが走りの原動力なのでは」と指摘する。普通なら背中の上部は丸みを帯びているが、ロブチェンは平らに近い。発達した背筋が全身を大きく伸縮させ、低重心のフォームを支える。9日の1週前追い切り(Cウッド6ハロン82秒1-11秒7)でも不良馬場を苦にせず、杉山晴師を「あらためてすごい馬だなと。何も心配することはなさそう」とうならせた。

もちろん大目標は菊花賞だ。あくまで前哨戦になるが、その仕上がりに不安はない。花田助手も「この馬なりの成長は感じるし、まだまだ良くなる余地を残した中で動けていた」と評価した。史上9頭目の3冠制覇へ、いよいよ迎える秋初戦。平たい背に大きな夢と希望を乗せ、王者の走りを見せつける。【太田尚樹】