「もし私の厩舎から3冠馬が出るならこの馬だ」G1制覇の2歳馬をエイダン・オブライエンが絶賛

エイダン・オブライエン師(2021年撮影)

今年もエイダン・オブライエン調教師(56)が2歳馬を絶賛だ-。10日に英国のニューマーケット競馬場で行われたG1デューハーストS(芝1400メートル、出走5頭)をアイルランドのダークネスフォールズ(牡、父キャメロット)が勝利。来年の英2000ギニーへ向けた一戦を制し、オブライエン師はレース後のインタビューで来年のクラシック、3冠競走へ向けた思いを語っている。

レーシングTV電子版の記事はオブライエン師のコメントを紹介。オブライエン師は「我々(クールモア)は何年もの間、3冠制覇を目指して挑戦し続けてきました。もし私の厩舎から3冠馬が出るとすれば、この馬こそがその1頭になりうるとずっと考えていました」と絶賛している。

ダークネスフォールズは愛チャンピオンズデーに行われた芝1800メートルのG1ゴールデンフリースSに続き、異色のローテで2歳G1連勝を果たした。デビュー戦で3着に敗れた後に3連勝で、ここまで通算4戦3勝の成績。オブライエン師は「9ハロンから7ハロンへと距離を短縮するのは非常に難しい挑戦だと考えていました」と振り返り、「この馬は極めて高い資質と素晴らしい気性を持っています。彼が『ギニー』(芝1600メートルの英3冠初戦)を狙える馬かどうかを見極めるためにここへ連れてきましたが、今日の走りを見れば、その資格があると言えるでしょう」とたたえている。

英3冠馬は1970年ニジンスキーが最後。2012年にダークネスフォールズの父キャメロットは最後のセントレジャーで惜しくも2着に敗れている。オブライエン師は「3冠制覇は今や時代遅れのものとされています。なぜなら、それを成し遂げられる馬をなかなか見つけられないからです。どうすれば成し遂げられるのか? それは非常に困難なことですが、実際に能力のある馬を手にして初めて、その難しさを痛感するものです。サラブレッドにとって究極の試練と言えます。(ギニーが行われる)ここ(ニューマーケット競馬場)では1マイルを走りますが、この時期のレースはまるで高速スプリントのような展開になります。その後、エプソムへ向かい、2400メートルという距離でスタミナと資質を試され、さらにセントレジャー(ドンカスター競馬場)ではそれ以上の距離を走り抜くことが求められます。馬のあらゆる能力が試される、まさに究極のテストです。それを乗り越えられれば、その馬は特別な存在となります。単に並外れているというレベルではありません。キャメロットがどれほど特別な馬だったかは分かっていましたし、彼はあと一歩のところまで迫りましたが、結局は達成できませんでした。彼は素晴らしい種牡馬で、産駒に極めて高い資質を伝えます。この馬(ダークネスフォールズ)を見れば、それがよく分かります」と熱く語っている。