今年はスルメイカの当たり年になりそうだ。米国テキサス州オースティン在住“絶叫&壁面アーティスト”のイエローさんが挑戦した。

 イエローさんは、米国や欧州で年間約150回のライブをする人気コミックバンド「PEELANDER-Z(ピーランダーZ)」のギター&ボーカルで、壁画アートなどでも活躍する芸術家だ。ちょうど帰国していて、以前から「スミを吐くイカとタコには興味がありまっす。ヤツら海の芸術家ですから」と話しており、念願のイカ釣りが腰越「森健丸」で実現した。

 今年の相模湾のスルメイカは海面から70~100メートルのタナ(回遊層)でヒットしている。5月ごろから慣れた釣り人で40匹前後の釣果を残しており、これから暑い夏に向けて楽しみな釣りものといえる。

 ただ、イエローさんは14センチのプラヅノを使うのは、もちろん初めて。プラスチックの筒にプラヅノ5本を装着する手順を覚えるまで約1時間、さらにタナを探って「ゆっくり巻く」という指示通りにできるまでに約1時間。「いやぁ、でも、海はいいなぁ。気持ちエエなぁ」とイエローさんはニコニコ。

 実釣日は14日。晴れていたが、ウネリが残って、全体的に釣果の伸びなかった日だった。それでも最後の最後で1匹ゲット。「いやはや、釣果はさみしいけど、ずっとワクワクしてた。釣りは創作意欲がわきまっす」と鼻息は荒かった。

 ちなみに22~24日、東京・千代田区平河町「アナグラ」で「イエロー大爆発」のタイトルで個展をやってまーす!

 ▼船 腰越「森健丸」【電話】0467・32・2126。港開門は午前5時で駐車料金500円。同6時ごろ出船で料金は要確認。要予約。