周囲を見渡すと、サオがギュンギュンうなりを上げている。見ることはできないが、船の下にかなりのイサキがうずを巻いていそうだ。サオ先がブルルン。すぐに巻き上げるのではなく、さらにギュンとサオ先が海中に刺さるような動きをしたら、そこで、巻き上げる。例外なく2匹か3匹はついている。しかも、どのイサキも500グラム前後で、大きいものは600グラム級。破裂しそうな魚体だ。

 望月船長は「このデカさなので、ハリスは4~5号、全長6メートルの3本バリがいい。市販の仕掛けで3号ハリスもありますが、すぐに伸びちゃうし切れることがあるから、勝負にならないねえ」と忠告する。

 木村さんはイサキだけではなく1・2キロのマダイもゲット。同乗者の最多は65匹、2番手も55匹。さらにイシダイやメジナ、ウマヅラ、ウメイロなどゲストも多種多様だ。

 木村さん この駿河湾はスケールがデカい。富士山もデカいし、魚もデカい。いい海ですねぇ。

 メタボなイサキ、初心者でもボウズ(釣果ゼロ)なしで笑顔で楽しめそう。

 ▼宿 大井川港「海政丸」【電話】054・622・2116。集合時間や料金などは変更の可能性があるため、電話で要確認。