日刊スポーツ、日刊銀鱗倶楽部主催「2017 月桂冠杯・須磨海づり公園釣り大会」が25日、午前6時から神戸市須磨区の同公園で行われ80人が参加し総重量を競った。大潮で西への流れが速く、釣りづらかったが、早朝からサビキ釣りで小サバが入れ掛かり、大物狙いでも、潮止まり前にサオが大きく曲がりスズキやチヌ、イシダイ、ハマチなどがヒット。終了間際まで熱戦が繰り広げられた。価値ある魚を釣った人に贈られる「月桂冠賞」は65・5センチのスズキを仕留めた伊藤一嗣さん(48=奈良・三郷町)が受賞した。

 「賞を取って月桂冠の美味しいお酒が飲みたいな」。そんな日本酒好きらしい目標を見事にかなえたのが、小アジを生き餌に飲ませ釣りで65・5センチのスズキを仕留めた伊藤さん。

 潮の流れが速い中、少ないチャンスをものにした価値ある1匹だった。釣り座は第2釣台東側真ん中付近の内向き。獲物の引きはかなり強烈だったそうで、好ファイトを堪能。「ずっしり重い引きを10分ほどかけてしのぎ、なんとか取り込みました。雨の予報だったが、参加して良かった。満足のいく釣りができました」。獲物は「刺し身、ムニエルなどにして副賞のお酒(上撰エコカップ)をじっくり楽しみたい」。次の目標は、ずばり優勝。「来年は80センチのブリを仕留めたいですね」と、さらなる大物に夢を膨らませていた。【近江康輔】