太平洋側白老沖で19日、サクラマスを狙った。この釣りでは外道とされるスケトウの群れに苦戦しながらも、頻繁にタナを変えながら、ある程度の数をそろえることができた。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に6人が乗船し、50分ほどの沖に向かった。晴れ、風は強く、波は1・5メートル。サクラマス用仕掛けにバケ600グラム。水深は103~108メートル。

この日はスケトウとの戦いといっても過言ではなく、群れの上や下を狙わざるをえなかった。しかも、その群れは上下に移動を繰り返すため、そのたびに船長の指示に従ってタナを合わせた。

リールカウンターが正確でないとスケトウだけが掛かるため、釣り糸の色を参考にタナを判断する人もいた。スケトウの群れの上の浅い場所には小型のサクラマスはおらず、中型と良型が釣れた。スケトウが浮いてくるたびに、さらにタナを上げた。

何度か移動を繰り返すと、スケトウの群れが消えるポイントも。ここでは底から3~5メートルの深場を狙うことが可能で、サクラマスがダブルで食いついたほか、2キロオーバーの大物が上がると船上に歓声が響いた。

しかし、好調は長くは続かず、すぐにスケトウの群れが入り込み、元のタナに合わせるしかなかった。それでも、群れが去ったタイミングを見計らって底に仕掛けを下ろすと、再びサクラマスがダブルで掛かった。スケトウ漁の定置網にも阻まれたが、胆振海域ならではのサクラマス釣りを楽しんだ。

午前11時30分の沖上がりまでの釣果は、1・2~2・3キロのサクラマスが1人当たり2~10匹、45~60センチのスケトウが60~80匹、ほかにマダラとソウハチが船中数匹交じった。本間船長は「サクラマスの好調は今後も続きそう」と期待を寄せていた。【リポーター・竹鼻雅己=65】